約 2,109,820 件
https://w.atwiki.jp/lcss/pages/102.html
前話 一年前。 現世とは思えない空間、黄昏の間に二人の男がいた。 一人は、世界の3分の1を統べる帝国の現皇帝、シャルル・ジ・ブリタニア。 もう一人は、少年のような容姿と体躯をした不老不死の人物、V.V. いつ何時でも、夕焼けのような光が不可思議な神殿を彩っている。時間を超越した世界だった。 その世界に、幼い声が響き渡った。 「半世紀ぶりだね。『コードL』」 その声にシャルル・ジ・ブリタニアとV.V.は振り返り、目を見開いた。この場所に入られる人間はごく少数だ。彼らはこの場に誰も招いていなかった。 神殿の階段を上りきった場所に、招かざる客人の3人がいた。 一人は10歳ほどの子供であり、舞踏会で踊るような赤い貴族服を纏っていた。白い後ろ髪を黒いひもで結わえ、整った容姿には左右非対称の目があった。左目は銀、右目は金色の光を放っている。 もう一人は、背丈が2メートルを超える大柄の男で、顔から足まで黒のフードで覆われていた。表情も窺い知ることはできない。 肩に一人の少年を抱えていた。 彼らを見たシャルルは懐から拳銃を取り出し、彼らに向けた。隣にいるV.V.にシャルルは叫んだ。 「…兄さん!」 V.V.はシャルルを余所に、突然現れた招かざる客を鋭い目つきで睨みつけた。 その視線は一人の子供に集中した。 「前から、妙な気配がすると思っていたけど、君だったんだね。X.X.……『狂王』を連れて、何の用かな?」 X.X.と呼ばれた子供は、屈託のない笑顔を浮かべた。その口には三日月のように裂かれる。 「昔と違って、随分と口調が高圧的だねぇ。『コードL』」 右目は金、左目は銀の瞳にV.V.の姿が映る。X.X.の皮肉めいた話にV.V.は乗ってこなかった。彼の反応を見れなかったX.X.は、残念そうな顔で手短に用件を言った。 「ライを預かっててほしいんだ。その『時』が訪れるまでね」 黒いフードを被った大男は、ゆっくりと一人の少年を床に置いた。 銀髪の美少年であり、青いパイロットスーツを身に纏っている。意識が無く、瞳は閉じたままであった。 「ほら、あれなんて言ったっけ?円卓の騎士、ナイト…オブラウンズだったかな?それにライを加えてくれないか?席が一つ空いたはずだよね?ライの存在は君たちの願いを実現するために、とても役に立つと思うよ」 銀髪の少年、ライを目に捉え、V.V.は言葉を放った。 「狂王を?…何のために?」 「ライを『神の王』にするためさ」 その言葉を発した途端、X.Xの後ろに控えていた大男は、突然、力を失ったように膝を折った。 巨大な体躯が床に崩れ落ちる。フーケが捲れ、その男の顔が晒された。引き締まった肉体に、日に焼けたような浅黒い肌、乱れた黒髪の男であった。緑色の瞳には、すでに光は無かった。 大きな男は死後、X.X.の操り人形にされていた。役目を終えた大男は、死体へと戻った。彼は『狂王』を運ぶためだけに使われていた、ただそれだけだった。 V.V.は倒れた男の顔を横目に、X.X.に無表情で冷たい視線を放つ。 「…だから、狂王をラウンズに加えるために、セルゲイを殺したの?」 「うん♪」 その場に相応しくない、明るい声でX,X.は返事をした。 大男の正体は、セルゲイ・サザーランド。ライと死闘を演じたナイトオブラウンズである。 ナイトメアの開発者でもあった彼は、ナイトメアの操縦技術だけならナイトオブワンすら凌ぐ騎士だった。『生ける伝説』と言われていた男は、すでに物言わぬ屍になっていた。 X.X.は後ろで横たわっているセルゲイの亡骸に気をとめることも無く、V.V.と話を続ける。 「心配することはない。歩む道は違うけど、目的は同じだよ」 「X.X.…だからといって、君が僕たちを邪魔しないという保証はないだろう?」 突然、X.X.は口を噤み、下を向いた。 そしてすぐに顔を上げる。額には血管が浮き出ており、その顔には明らかな憤怒が宿っていた。 「ジョゼフ……君は何を言ってるのかな?」 X.X.はV.V.を見据えて、彼の本当の名前を告げた。 ジョゼフ・ジ・ブリタニア。 シャルル・ジ・ブリタニアと血の分けた兄弟。 それが、V.V.がコードを受け継ぐ生前の名前だった。今はすでに、彼の存在は歴史上からは消えている。 「V.V.という名前も…僕の片割れって意味じゃないか」 X.X.は唇を噛みしめ、手は強く握りしめられていた。 「一度、君は『私』との約束を破った。それも最悪の形で…」 そして、X.X.はシャルルとジョゼフを見据えて、言葉を放った。 「勘違いするな、小僧ども。これは取引じゃない。命令だ」 世界が揺いだ。 黄昏の間が突然大きく揺れ、周囲に赤い光が宿る。神殿の一部が崩壊し、破片が降り注いだ。シャルルはどうにか立っていたが、V.V.は床に手をつき、神殿の揺れにさらされながらも彼らは声を上げる。 「アーカーシャの剣が…!」 「X.X.!お前!」 V.V.はX.X.を睨みつける。 その時、白髪の子供の両目に『金』と『銀』の紋章が浮かんだ。 それを見たV.V.は目を見開き、驚愕した。まるで信じられないものを見たような表情をしていた。 「これでアーカーシャの剣は『私』のものだ。…これは保険だよ。どうも『私』は、お前たちを信用できない」 シャルルたちの前に立っていたX,X,の両目にはギアスと呼ばれる紋章があった。だが、普通のギアスではない。その紋章は赤色ではなく、『金』と『銀』で彩られていた。それを意味することを悟ったV.V.とシャルルは、驚きを隠せなかった。 「…まさか、君は…いや、貴方は…」 『金』と『銀』の瞳でX.X.は彼らを射抜いた。 「シャルルのギアスでライの記憶を改ざんしても構わない。でも、約束を破ったら…分かってるよね?『コードL』」 殺気を込められた視線を受け止めたシャルル・ジ・ブリタニアは、構えていた銃を懐に戻した。不老不死であるX.X.に銃など意味をなさない。しかし、シャルルはそれを理解して銃を下したのではなかった。 目の前にいる『人物』に銃を向けること自体、大罪だと悟ったからだ。 額に一筋の汗を流しながら、目の前にいるX.X.に声をかけた。 「…狂王に随分と入れ込んでいるようですね。貴方ほどのお方が……」 後光が差し、X.X.はこの世はとはかけ離れた存在と思わせるような雰囲気を纏っていた。 まばゆい光を背に、X.X.は笑顔でこう答えた。 「なんせ、『私』は女だからね」 時刻は丁度13時を過ぎたあたりだった。空は眩いほどの快晴だったが、ランペルージ兄弟が住む別館は暗闇に満ちていた。二階へ上る二つ別れの階段がある一階の広間に、ロロは訪れていた。 「なに?兄さん…こんな処に呼び出して…」 兄さんと呼ばれた少年は、日光が照らされる階段の中央にいた。眩い光を背に、ルルーシュ・ランペルージは弟を真剣な情報で見つめていた。 「ロロ」 ルルーシュの紫色の瞳はロロを射抜く。 「記憶が…戻った」 その言葉が、ロロの表情を一変させた。 ロロの瞳に殺人者の冷たい感情が宿る。制服のポケットから折りたたみナイフを抜きだした。 「ルルーシュ…」 「話を…話を聞いてく…」 ルルーシュの声はそこで止まる。声だけではなく、全身が凍りついたように停止していた。 ロロの右目には赤い紋章が浮かんでいた。 「さようなら…ルルーシュ」 ロロは階段を上る。彼が3,4段上ったところで彼の足は止まった。 静寂の空間に、彼以外の足音が響いていた。 ルルーシュが階段をゆっくりと下りてきたのだ。 ロロは絶句した。 (…な、なんで!?ありえない!僕のギアスが効いているはずなのに!) 驚愕した弟を見据え、ルルーシュは口を開いた。 「話を聞いてくれ。ロロ」 ロロは身を震わせた。ギアスが無ければ、ロロは一般的な少年と何ら大差はない。いくら暗殺者とはいえ、ギアスに頼りきりの暗殺だ。ナイフの腕も軍人と比べるとはるかに劣っていた。 「単刀直入に言う。黒の騎士団に入ってくれ」 予想外の言葉に、ロロ・ランペルージはさらに驚愕する。自分がブリタニアから送られてきた刺客ということを分かっていて聞いてきたことは明白だったからだ。 「ふ、ふざけるな!…僕の使命は、記憶が戻ったらお前を殺すこと!ただそれだけだ!」 「俺を殺した後、お前はどうなるんだ?」 「…え」 「俺を殺し、この任務が終わった後だ。どうなるかと聞いている」 「…そ、それは……次の指示が出るまで…」 「そして、また人を殺すのか。つくづく救えない話だ」 「う、うるさい!!僕の何が分かる!」 「分かるさ。ロロ、お前はそうやって使われ続け、いずれは捨てられるという未来がな」 ロロは言葉を失った。 そう、自分は殺人マシーン。人を殺し続けることでしか生きていくことができない。昔はそれでもよかった。 だが、この学園を訪れて、日の当たる人間たちと生きて、未来が当たり前のようにある人々を見て、ロロは羨ましいと感じていた。 人々の付き合いが煩わしいと感じたこともあったが、その度に心に流れ込む温かい感情が、ロロの凍りついた心を溶かしていた。そう、愛情という麻薬はすでに彼の心を蝕んでいたのだ。 「ロロ、お前は俺の弟だ。血が繋がっていなくても、俺たちは兄弟だ」 ルルーシュは階段を一段ずつ降りてくる。 コツコツという音が広間に響いた。 「やめろ…やめてくれ」 ロロはナイフを構えながらつぶやく。 自分が優位な立場に立っているにも関わらず、足が震えていた。 「俺は…記憶が戻った。最初はお前を殺そうと思った。でも、できなかったんだ」 また、一段、彼は階段を下りた。 二人の距離は少しずつ狭まってゆく。 「ロロ…お前が、血の繋がらない弟だったとしても…ロロと過ごしたその日々に、偽りはない。そして、この思いが偽りに彩られていたとしても、それでも…俺はお前を、弟だと思っている心は本物なんだ!」 ロロは吼えた。 「やめろぉぉおおお!」 ロロの右目に宿るギアスが何度も羽ばたく。しかし、ルルーシュは止まらない。 痺れを切らしたロロは、ナイフを強く握り突進した。二人の距離は一気に縮まる。ロロはナイフを突き出した。 しかし、ナイフは空をきった。 ルルーシュがロロの腕を掴んだのだ。ルルーシュは弟を真摯な眼差しを向けた。ロロの動揺は表情に明確に表れていた。 「お前が人を殺すところなんて、見たくないんだ…誰が何と言おうとこれだけは変わらない」 「やめてくれ…」 「もう一度言う」 「ロロ、お前は俺の弟だ」 「……っ!!」 ロロはその言葉に息を呑んだ。 そして、ルルーシュはロロの華奢な体を強く抱きしめた。その抱擁がロロの身体を停止させた。 「お前の居場所はここだ!ロロ…お前はこんなところにいちゃいけない。俺が、おれが絶対に守ってやる!」 「兄さん…」 キィーン、と、ナイフが床に落ちる音が広間に響いた。 ロロの瞳から、大粒の涙がこぼれ始める。力が抜けた彼の腕が、少しずつ兄の背中に回っていった。そして、震えるロロの腕が、しっかりとルルーシュの服を掴んだ。顔を制服に埋め、声が抑えきれなくなった。 「う、うわあああ、あああああ…」 「…今まで、辛かっただろう。お前の辛さを今まで分かってやれなかった俺を、許してほしい」 「…ああ、あああううぅ、に、にい、兄さんっ…僕は…僕は、ここにいたい…兄さんの弟でっ…いたいよ…」 「それは俺の願いだ。ロロ」 ルルーシュはさらに強く弟を抱きしめる。ロロの嗚咽はさらに大きくなった。 そこで、 魔法は解けた。 ルルーシュの瞳に宿っていた赤い光は、失われた。 はっとしたルルーシュは、現在の状況を素早く認識し、口を吊り上がらせた。 邪悪な表情が宿る。ロロの頭に手を置きながら、ルルーシュは黒い笑いを押し殺していた。 彼の胸ポケットには会話中の携帯電話があった。 (よくやった!リリーシャ! …あの手帳は使えた。ロロ。お前はギアスしか価値の無い人間だ。そして、天涯孤独の殺人者。だが、年相応の情緒の不安定さが最近頻発していた。 当たり前だな。お前みたいな人間にとって、平和な環境は毒だ。その居心地の良さはお前の心を蝕む) 別館の屋根に一人の少女がいた。 ダークブルーの長髪の、白い死に装束を纏った女で、右手には携帯電話を持っていた。 携帯電話の吸音機にはガムテープが巻いてある。彼女の視線の先には、二つの鏡の破片を利用して、階段のガラス窓からルルーシュとロロの姿が写っていた。 少女の左目には、赤の紋章が浮かび上がっていた。 ルルーシュがロロのギアスが受けても動いていたカラクリはここにあった。ロロのギアスの範囲外からリリーシャがルルーシュを操作していただけだ。 ロロの範囲は直径25,4メートル。それに比べ、リリーシャのギアスは500メートル強の範囲。20倍もの差がある。 携帯電話から聞こえてくる声を聞き、リリーシャの表情が笑顔に歪んだ。 彼女の下にあるアッシュフォードの別館で、ルルーシュの独白は続く。 (そこにつけ込んだんだ。くくく…こんな簡単に籠絡できるとは…ロロ。お前にはナナリーの居場所を土足で踏みにじった罪を償ってもらうぞ。使い果たして、ボロ雑巾のように捨ててやる) 「ロロ…お前の居場所は、ここだ。そして俺が、お前の居場所をつくってやる」 (…ああ、つくってやるさ。俺の奴隷として飼い殺される場所を、そして無様な死に場所をな!!ふははははははっ!) 魔神の心で叫ぶ声はあまりに残酷で、高らかだった。 広間には、弟の嗚咽だけが響いていた。 リリーシャは携帯電話を切った。 彼女は眼鏡をかけると再び、ギアスを発動した。 そうして、リリーシャは3階ほどの高さがある屋根から飛び降りた。長い髪を靡かせながら着地する。普通の人間なら足を骨折するほどの高さだが、彼女には傷一つついていない。 リリーシャの後ろから、袋をかぶり、アッシュフォード学園の制服を着た少女が現れた。彼女の容姿は分からないが、緑色の長髪は隠せていなかった。 「茶番とやらは終わったのか?」 「ええ。問題無くね」 緑色の髪の少女、C.C.は手に持っているLLサイズのカップを渡した。リリーシャはその中に携帯電話を入れた。 水に弱い携帯電話はすぐに光を失った。 そして、リリーシャは懐から自分の携帯電話を取り出した。素早いタッチで文章を打ち込んでいた。その文面を見たC.C.がリリーシャに問いかけた。 「…やるのか?また、多くの血が流れるぞ」 「中華連邦の後ろ盾も時間の問題よ。このエリアに戻ってきた目的が、単にルルーシュ先輩を目覚めさせるだけだなんて、そんな理由で私が動くわけ無いでしょ」 ピピピッと、電子音が断続的に続き、リリーシャはC.C.と視線を合わすこと無く、携帯電話を動かす。 そして、メールを送信し、開閉式の携帯電話を閉じた。 「うしっ!今日はこれで終わり。生徒会の仕事はもう終わってるから、綾芽もつれて、3人で回りましょうよ。C.C.」 リリーシャはC.C.が被っている袋を外した。 彼女の整った容姿が、日に晒された。 「…ルルーシュがうるさいぞ」 「心配すること無いわ。私はゼロよ?文句は言わせないわ」 リリーシャはLLサイズのコップをダストボックスに投げ入れると、眼鏡をはずした。 C.C.の手を取り、売店が多く立ち並ぶ広間の人ごみに紛れていった その頃、 アッシュフォード学園の運動場で行われていた特大のピザのイベントに、ちょっとしたハプニングが起きていた。 巨大なピザ生地にトマトを投下した運搬用ナイトメアから、一人の男の笑い声が聞こえていた。 本当はスザクが搭乗しているはずのナイトメアだが、聞こえてきた声は明らかにスザクではない。 イベントの進行役であるリヴァルは目を丸めるばかりであった。眼前にはアーサーを捕まえているスザクの姿があったからだ。 『あっーはっはっはっ!庶民の祭りは面白いな!』 『…えーっ、と…ナイトメアに乗っているのは、誰?』 よくぞ聞いてくれました!と言わんばかりに、ジノ・ヴァインベルグが乗ったナイトメアはガッツポーズをした。 そのシュールな光景を、少し離れた場所でアーニャ・アールストレイムはカメラに収めた。可愛い電子音が鳴って、その画像を確認して一言呟いた。すぐ近くにはスザクがアーサーに指をかまれていた。 「やっぱり、ジノ…馬鹿」 「ははは、でもジノらしいね」 眼前では、ナイトメアによって蓋がされる。 プシューッと大きな煙をあげて、巨大オーブンに火がついた。 空に、七色の大きな花火が上がる。それを見たアーニャは即座にデジタルカメラを向けた。 オレンジ色の夕陽がトウキョウ租界を照らす頃、都市高速を走る一台のリムジンがあった。 黒塗りの高級車は大きなカーブを緩やかに曲がり、車の窓からは夕焼けに染まるブリタニア政庁が見える。 車内は対角に席が設けられており、中華連邦所属の星刻は、チーズ君のヌイグルミを持ったC.C.と頬杖をついて、外の景色を見ているカレンが座っていた。 赤髪の少女は、となりに座っている緑髪の少女に話しかけた。 「ねえ、双葉さんって知ってる?」 「双葉?…あぁ、あのオペレーターか」 「朝から姿が見当たらないんですって。ちょっとした騒ぎになってるわよ。まあ、アンタが学園祭に出かけていたことのほうが、私は驚いたけど」 「私のことは気にするな。お前は自分のことだけを心配していろ」 「…じゃあ、余計な心配をかけさせないでよ」 カレンはC.C.の言葉にため息をつくと、再び外の夕焼けに目を逸らした。蜜柑色の太陽が彼女の表情を照らしていた。 それを見つめる彼女の瞳には、どこどなく力が無い。 「紅月カレンさん」 カレンとC.C.のやりとりが終わったところを見計らって、向かい側に座っていた星刻が柔和な笑顔でカレンに話しかけた。カレンは再び視線を戻す。 「え?あ、はい。何でしょう。星刻さん」 「貴女に少し伺いたいことがあるのですが、よろしいでしょうか」 カレンは身構えた。 目の前にいる男は油断ならない。彼の体格や身のこなし方から、腕が立つ武人だということは分かっていた。しかし、それだけではない。彼は腕が立つだけでなく、頭の回転も速い。 話や口調から、彼女は感じ取っていた。 雰囲気がどことなく似ているのだ。 自分の恋人と… 「ええ、いいわ。答えられる範囲であれば」 「貴女のパートナーである『ゼロの双璧』の一翼は、今どちらに?」 思わぬ質問に、カレンは息がつまってしまった。 それだけではない。頭の中に『ライ』の姿がフラッシュバックする。込み上げる体の震えを必死に堪えた。そっと左腕をつかんで力を込めた。表情を崩してはいけない。カレンは顔をぎこちない笑顔を取る。だが、舌が上手く回らなかった。 星刻はカレンの異変に察知しながらも、言葉を続けた。 「調査したところ、その人物だけが不明でした。黒の騎士団の実質的なNo.2だというのに、顔も、名前すらも…」 答えられないカレンを横目に、C.C.は言葉を発する。 「ふふん。ディートハルトの情報操作は優秀だな」 「風の噂では、貴女のパートナーこそが、『ゼロ』だという話がありますが…」 柔和な笑顔で、しかし眼光は鋭いままの表情で、星刻はカレンとC.C.の心を貫いた。 カレンは領事館での幹部会議の内容を思い出した。 かつて、ライが黒の騎士団にいた頃、ディートハルトは独断でライの情報を隠ぺいしていたと告白し、ブリタニアに寝返ったライのスキャンダルにすることができなかったことを謝罪した。 その理由は、「ライがゼロである」という推測に基づいたものだった。 扇さんや藤堂さんが、その言葉に息を呑んだことを覚えている。 彼曰く、ライが展開した軍事的、または政治的戦略が、ゼロの下す戦略内容と酷似しているといった。 そう言われればと、カレンも思う節はいくつもあった。フクオカやヒロシマで、反特区組織と戦ったとき、ライの指揮は鮮やかすぎるものだった。四聖剣の人たちは舌を巻いていたし、他の団員たちはゼロの戦略だと勘違いしていたほどだ。 ディートハルトの情報操作についても同様だった。確かに、幹部以外で、ライの直属である壱番隊のメンバーですら『隊長』または『副司令』の名でしか呼んでいなかった。 カレンは絶句していたが、C.C.はくすくすと笑い始めた。彼女の笑いを不思議に思った星刻はC.C.に目を向けた。 「ふははは、随分と面白い冗談だな」 「ええ、全く」 黄色の瞳で、C.C.は星刻を見た。 (こいつ…) 「ただ、一つだけ言えることは…」 カレンはC.C.の表情を見た。彼女の言おうとしてることが分からない。 C.C.は一瞬だけカレンの方を見て、薄い笑顔を浮かべたまま言った。 「いずれ会える。楽しみに待っていろ。星刻殿」 アッシュフォード学園の地下にある機密情報局に、ロロに銃を突き付けられたヴィレッタはルルーシュを共に訪れていた。カードキーを使って部屋に入ると、三人は予想外の人物を目にした。 黒に近いダークブルーの長髪が揺れ、彼女は入ってきた人物を見て、彼らに振り返らずに言った。 「遅いですよ。先輩」 「リリーシャさん!?まさかっ、貴女も!」 「リ…リー、シャ…?」 ルルーシュは、彼女の迅速な行動に驚きつつも、何くわぬ顔でリリーシャを見据えた。彼女はルルーシュ達のほうに顔を向けた。 リリーシャは黒ぶちの眼鏡をかけていた。知的というよりも若干幼く見える。 「流石は皇帝直属の機密情報局…口が堅い。尋問をしたのですが、説得の余地はありませんね」 リリーシャの長身で見えなかったが、彼女の視線の先には椅子に縛られ、俯いている局員の男の姿があった。肢体の関節は全て外されていて、手足がありえない方向に曲がっている。 凄惨な光景を目にしたロロは絶句した。 また、他の局員たちは部屋の隅に、鎖で体中を拘束されていた。口はガムテープで封じられている。 椅子に縛れていた一人の男は、涙と唾液にまみれた顔でリリーシャを見上げた。震える声が言葉を紡ぎ、 「は…早く…こ、ころし、殺してく…」 「ええ」 パァン! 唐突だった。彼が言い終わる前に、彼の願いは叶えられた。 リリーシャは男の額に銃口を当て、即座にトリガーを引いた。 「…ルルーシュ先輩が来たことですし、もう用済みですね」 銃声と共に、血飛沫が壁に飛び散った。頭をスイカのようにかち割られた男は絶命した。それを目の当たりにした情報局の人間から、ガムテープで口を塞がれている為にぐぐもった悲鳴を上げる。 「そこにいる連中は先輩のギアスをかけてといてください。それ以上利用する手立ては ありません」 リリーシャに指を差された情報局員からまた大きな悲鳴が聞こえた。ギアスをかけて操り人形となるということは、彼らにとっては死刑宣告に等しい。 だが、おびえる彼らを見ても、リリーシャの表情は眉ひとつ動かなかった。 「ヴィレッタ先生をどうするつもりです?」 「…お前が何とかすると、言わなかったか?」 「うふふふ、意外に信頼されているんですね。私って」 「能力は認めている…ただそれだけだ」 リリーシャとルルーシュは軽いやり取りを交わしていた。だが、その光景は場に全くに相応しくない。 男は人々を脅し、女はついさっき、人一人を殺した。それが、まるで日常の一ページのように気にも留めず、普段通りに話し合う姿はむしろ異常だった。 リリーシャはヴィレッタの顔を見据え、一人の男の名を告げた。 「扇要」 その言葉にヴィレッタは絶句し、ルルーシュは首をかしげた。 「扇?扇がどうしたというのだ?」 「…これが表沙汰になれば、情報局の人間である貴女はどうなるか…分かっているでしょう?」 ヴィレッタは口を震わせ、口を閉じたままだ。リリーシャはヴィレッタの表情を見ると、笑顔で彼女の肩を叩いた。 「今後ともよろしくお願いしますよ。ヴィレッタ先生」 そしてリリーシャはヴィレッタの肩を掴んだ。 眼鏡の奥で、リリーシャの左目に悪魔の刻印が現れる。 「私は兄さんみたいに、甘くないですから…」 彼女の眼鏡はただの眼鏡ではない。左目にはマジックミラーがつけられており、あらゆる角度から見ても、ギアスが自分の額に向けられるようになっている。 自分自身にギアスをかけることにより、自身の身体能力を限界以上に引き出すことができる。 ギアスで増した握力でさらに彼女の肩を握り締めた。 ゴキッ、と鈍い音が響いた。軍人であるヴィレッタさえ耐えきれない激痛に声を上げ、その場にへたり込んだ。 肩の関節が外された。苦痛に顔を歪ませるヴィレッタはリリーシャの顔を見上げ、凍りついた。 軍人であるから分かる。 リリーシャの瞳に宿る、冷徹な殺人鬼の目は本物だということを。 一介の高校生ができる目つきではない。 そして、その左目に宿る悪魔の紋章を捉えた。 「リリー、シャ…お前も、ギアスを…」 ヴィレッタの声はそこで途切れた。 リリーシャはヴィレッタの顔を踏みつけた。ドガッと、床を叩きつられた音が響く。 「あ…がっ!?」 顔を踏みつけた。 「ぎっ…!」 さらに踏みつけた。 「い…っ!」 ギアスが宿った瞳で、リリーシャはヴィレッタを睨みつけた。 「うるさい。この売国女が」 そして、リリーシャはステップを利かせ、ヴィレッタの腹部に強烈な蹴りを突き刺した。 ギアスで肉体が強化されており、その威力は女性の力をはるかに凌駕している。ヴィレッタの体は宙を舞い、モニター画面にぶち当たった。 「がはっ!」 ガラスが割れる音が響いた。一部のモニターを壊し、ヴィレッタの体はキーボードの上を転がり、再び地面に叩きつけられた。 リリーシャは即座に、悶絶しかけているヴィレッタに拳銃を向ける。 「やめろ!リリーシャ!殺す気か!?」 ルルーシュは彼女に向って叫んだ。 「はっ…はあ、はあ、はあっ……すみません。思わず、殺してしまうところでした…」 息を整えて、リリーシャは再度ヴィレッタの顔に足を乗せた。 ギアスで強化された肉体であれば、トマトのようにこの女の顔を踏みつぶすことができる。 邪悪な快感がリリーシャの心に押し寄せてくる中、拳銃を突きつけたまま彼女は徐々に足に力を込めた。 「貴女は最後まで、兄さんをかばってくれたらしいじゃないですか……でも、裏切った」 リリーシャの殺意を感じ取ったルルーシュは彼女を止めようとしたが、 「うふふ、うふふふ…」 突然笑い出したリリーシャを見て、ルルーシュは彼女に伸ばす手を止めた。 ヴィレッタの銀色の長髪は乱れ、ヴィレッタの瞳からは大粒の涙がこぼれ始めた。リリーシャは笑いをこらえきれず、顔を天に仰いだ。 「あはははははははははははははっ!」 彼女の狂気に満ちた笑い声は一室に木霊した。 「力無き者は悪なり。どうです?皇帝陛下が仰るとおりでしょう?」 ひとしきり笑った彼女はいきおいよくルルーシュの弟に振り返った。 「改めてよろしくね。ロ・ロ♪」 ロロは喉が冷えあがった。リリーシャ・ゴットバルトという『魔神』を垣間見たロロは、言い知れぬ恐怖を感じていた。 スザクの歓迎会パーティーから、数日が経過した。 中華連邦総領事館の一室に、長方形のテーブルを挟んで大きなソファーが2つある。テーブルにはピザの箱と、多くの資料が乗せられていた。 ルルーシュとC.C.は同じソファーに座り、ルルーシュは黙々と資料に目を通していた。 カレンとリリーシャが同じソファーに座り、カレンはピザをつまみながら、紅蓮可翔式『改』の説明書を熟読している。 カレンは横目でリリーシャの姿を見て、呆れていた。 「リリーシャ。お願いだから、仮面だけでも外してくれない?ゼロのイメージが…」 リリーシャはソファーに寝転びながら、ゼロの格好で『中華連邦。首都、北京のおすすめスポット!ベスト10!』と書かれている雑誌を見ていた。仮面をつけた人間が、ソファーに寝転がっている姿はとてもシュールだ。 他の団員達が見れば卒倒ものだろう。 一枚のピザを食べ終えたC.C.は指についたケチャップを舐めながら、ルルーシュに話しかけた。 「情報局を掌握したのか?想像以上に早いな」 「ふん。あれくらい、俺一人でもできたことだ」 向かいの席から、リリーシャの副生音が聞こえた。 『ギアスのおかげですよ。あーあ。私に『絶対遵守』のギアスがあれば、10ヶ月は早かったのになあ』 「…減らず口を」 『私は事実を言っただけです』 「事実?…ほう、事実、ねえ?」 ルルーシュは読み終えた資料をテーブルに置き、そう言いながら、リリーシャのある部分を見つめた。 私の視線も自然とそこに向かう。 (…ブチッ) 頭の中で、何かが切れた音がした。 ルルーシュの顔が薄い笑顔が張り付いている。それも黒い。 「聞いたぞ。お前の親友と名乗る人物から」 仮面の下で、彼女の思考回路は、猛スピードで間違えた方向性に展開していた。 (……生憎、私を親友と呼べる人間は『2匹』しかいないの。 ねえ?どっちのバカ? 無駄にでっかい方? 引き締まった方? 先輩、どこ見てんの? 何々?私ニ欲情シテンノ?カワイイ娘ガ3人モイルカラ頭オカシクナッテンノ?大、中、小選ビ放題ダッテ? ソンナコトヲ考エテタラ私ノ専用機ノ『ラ…) 「元々貧弱だと思っていたが、事実はさらに酷いものだった。お前のその凹凸は偽りの…」 ルルーシュ先輩は私の心情を気にすることなく、声高らかに私の秘密を暴露しようとしていた。 仮面の一部がスライドし、私は何の躊躇も無く左目にあるギアスを発動して… その時だった。 「おーい!ゼロー!お前も飲めよー!これは俺のお気に入りの酒…ん?」 世界が止まった。 小瓶を片手に、酔いどれた玉城が入室してきたのだ。 指令室として使っていた部屋に、一人の男が入ってきた。 自動扉はこちら側のスイッチが無ければ開かないはずだった。先日から調子がおかしいと思っていたが、まさかこのタイミングで壊れていたとは!リリーシャとルルーシュは全身に冷や汗をかいた。 (*1) その上、リリーシャは仮面をかぶっていたが、ルルーシュは制服の姿だ。 完全にその姿を見られた。酔っていた玉城の表情に真剣さが宿った。鋭い目つきでルルーシュを睨んだ。ルルーシュに指射して、仮面の男に問いかけた。 「おい。ゼロ。このガキは誰だ?」 その声に敏感に反応したリリーシャは、すぐにルルーシュを突き飛ばし、彼女は頭をフル回転させ、言葉を放った。それは彼女を除く全てが予想だにしなかった言葉。 『あ、ああ。そういえば紹介していなかったな。彼はルルーシュ・ランペルージ。お前のが欲しがっていた部下一号だ』 再び、世界が止まった。 唖然とするカレン。 C.C.すら動きを止めてしまい、ピザを取り落とした。 玉城は尻餅をついた学生を見た。 「……なんだと?」 ルルーシュの呟きが、一室に木霊した。 酔いが回っている玉城がルルーシュを見ている。 彼の思考は、完全に停止していた。 次話 POPPO 42 *
https://w.atwiki.jp/timeleap/pages/115.html
#blognavi 「偽りのクラスメイト」 「その名はゼロ」 「皇女と魔女」 3~5話まで。 毎回封入特典 「コードギアス」の世界を解説したライナーノーツ 毎回映像特典 キャラクターの側面を描いたオール新作によるピクチャードラマ 毎回映像特典 オーディオコメンタリー コードギアス 反逆のルルーシュ 2 [DVD] カテゴリ [つぶやき] - trackback- 2006年12月15日 22 51 48 名前 コメント #blognavi
https://w.atwiki.jp/lcss/pages/152.html
01→ ―――――――――――――――――――――― 枢木スザクの復学祝いより翌日の夜。私立アッシュフォード学園。 人気の無い機情の地下施設には、背もたれに身を預けると頬杖をつきながら剣呑な表情を浮かべるルルーシュの姿があった。 ルルーシュは、もう片方の手に持ったチェスの駒の角で机の上に置いた盤上を一定のリズムで鳴らしている。 彼の正面には真新しいモニターがあり、そこには緑髪の女、C.C.が映っていた。 C.C.は淡々した口調で告げる。 『卜部から報告があった。ニイガタでの物資受け取りは上手くいったらしい』 「そうか……」 作戦が無事に終了したというのにも関わらず、ルルーシュはさして喜ぶ素振りを見せなかった。 一方、その理由を百も承知であったC.C.は咎める事を控えているのか、相変わらずの態度で問う。 『しかし、この総領事館に戻る方法が無いが?』 「だろうな。だが、それについては問題無い。既にラクシャータ達が中華連邦を発った。卜部達には、ニイガタ沖で合流するように伝えておけ。座標は後で送る」 『分かった』 端的に返したC.C.は、学園での戦利品でもある黄色い人形を抱き締める。 『それで? この後はどうするつもりだ? 戦えるのか? ナナリーと……』 「戦う? ナナリーと? それは何の冗談だ?」 ルルーシュは瞳を細めると批難めいた視線を送るが、C.C.はさして気にした素振りを見せない。 『では、放っておくのか?』 「論外だな。このままでは、昔の様にまたナナリーが政治の道具に……」 『歩けず、目も不自由な少女。駒として使い捨てるつもりかな?』 C.C.の歯に衣着せぬ発言に、ルルーシュは激昂すると手に持った黒のキングを握り潰さんばかりに力を込める。 「そうさせない為に俺は行動を起こした! その為の黒の騎士団だ! ナナリーの為のゼロなんだ!」 『それがお前の生きる理由である事は知っている。しかし――』 「俺はナナリーが幸せに過ごせる世界を創る! その為にもブリタ二アを破壊する!!」 怒気を孕んだ口調で断言したルルーシュは、黒のキングを盤上に叩き付けるとモニターを睨み付ける。 「V.V.とかいう奴はブリタニア本国に居るのか!?」 『そこまでは分からない。しかし、V.V.はお前の父、ブリタ二ア皇帝シャルルの最初の同志……』 「同志?」 『嘗て、二人は誓った。神を殺し、世界の嘘を壊そう、と……』 「それは何かの比喩か?」 『…さぁな』 答えるまでの僅かな間をルルーシュは見逃さなかった。 それはC.C.が何かを知っている時に見せる反応だという事を、薄々ながら理解していたからだ。 尤も、問うた所でまともに答える事が無いという事も重々承知しており、問い詰めるだけ無駄だと悟ったルルーシュは話題を切り替えた。 「………まずはナナリーだ」 『動くのか?』 「愚問だな。航行ルートも既に手に入れている」 さも当然の如く鼻を鳴らすルルーシュに対して、C.C.は僅かに身を乗り出すと詮索するかのような眼差しを向けた。 『機情の長とやらはどうするつもりだ?』 「ロロやヴィレッタから必要な情報は得ている。例えば、奴はこちらから報告を上げない限り、定時以外に連絡して来る事は無い……とかな」 不敵な笑みを浮かべるルルーシュ。だが、C.C.が表情を崩す事は無かった。 『そんなに単純な存在か?』 「万一に備えて当日はヴィレッタをここに張り付かせる。連絡が有ったとしても問題は無い。条件はクリアされている」 ルルーシュは、抜かりは無いと言わんばかりに胸を張ってみせた。 対するC.C.は『そうか……』とだけ言うと、短く息を吐きその身をソファーに沈める。 ルルーシュはそんな彼女の仕草が少々気になった。 「何か言いたそうだな?」 その問いに、C.C.は黄色い人形を抱いた腕に悟られぬ程度の力を込めると問う。 『以前、お前は言っただろう? 気になる存在だ、と。それで? 見た感想は?』 「気になるのか? 魔女らしく無いな」 『ルルーシュ、はぐらかすな。どうだった?』 問い掛けるC.C.の瞳は笑っていた。 心中を見透かされているように思えたルルーシュは、歯噛みしながらも口を開く。 「…………ライである筈が、無い……」 するとルルーシュの態度を見たC.C.は、不意に形の良いその唇に微苦笑を湛えた。 『まるで願い事のように聞こえるぞ? 魔王らしく無いな』 C.C.の鸚鵡返しを不愉快に思いながら、ルルーシュは拳を握り締める。 「確かに、機情に長官ポストが新設されたのはあの戦いより後だ。ライの消息が途絶えた時期と近いものがある」 『なら、尚更だ。そいつの素顔が分からない以上、疑ってかかるべきでは?』 C.C.の指摘はもっともだったが、ルルーシュは一瞬苦虫を噛み潰したかのような表情を浮かべた後、俯きがちに言う。 「……予想以上だった」 『何?』 「以前、ライが見せた雰囲気とは比べものにもならない程の威圧感。それに、あの冷徹過ぎる性格……」 『お前の予想を超えていたという訳か……だが、そうでなくては狂気の王とは呼べまい?』 「あいつの悪口は止せ!!」 顔を上げたルルーシュは再びC.C.を睨み付ける。が、批難の視線も何のその。 C.C.は普段の捉え所のない表情に切り替えると言った。 『悪口では無い。歴史的な評価だ。お前が教えてくれたのだぞ? 尤も、ブリタ二アでは英雄だったな』 「機情の本部があるのはそのブリタニア本国だ。今はまだ彼奴がライかどうか確かめる……その術が無い」 『だから今はこのままで良いと? それは只の逃げだ。ルルーシュ、お前の目的にはブリタニアの破壊も入っているのだろう? このままでは、何れは否が応にも対峙するハメになるのだぞ?』 「っ!!」 痛い所を突かれたルルーシュは言葉に詰まる。 しかし、C.C.はお構いなしとばかりに捲し立てる。 『その時に確かめれば良いなどと考えているのなら、愚鈍にも程がある』 「…………」 『その上で聞くが、もし、仮にそうだった場合はどうする? 戦えるのか?』 「……ライは友達だ……」 C.C.の執拗な問いに、ルルーシュは遂に本心を吐露した。しかし、それでもC.C.は追求の手を緩めなかった。 『甘いな。その甘さが命取りになった事を忘れたのか?』 そう前置きすると、C.C.は嘲笑の気配を漂わせながら思い出したかのように語る。 『白兜のパイロットがスザクだと分かってからも、機会など幾らでもあったというのにお前はギアスさえ掛けようともしなかった。いや、そういえば説得はしていたな。無駄に終わったが……』 「お前という奴はっ!!」 ルルーシュはバンッ!と両手を机に叩き付けると立ち上がる。対するC.C.はしたり顔。 『だが、結果はどうだ? 嘗ての友はお前を売り……今やナイトオブラウンズだ』 「そんな事は分かっている!!」 『いや、お前は何も分かっていない。もし、その仮面の男がライだったとしたら? 冷酷無比と伝えられる頃の性格に戻っていたらどうする? そんな気構えでは確実に殺されるぞ? 私はお前に死なれるのだけは困る。それを忘れるな』 「…………」 ルルーシュが黙り込んでしまうと、C.C.もルルーシュの言葉を待つかのように口を噤む。 暫しの沈黙の後、ルルーシュは口を開いた。瞳に並々ならぬ決意の色を滲ませて。 「戦おう」 『討つのか?』 よもやこれ程早く決断するとは思っていなかったC.C.は瞳を丸くする。 が、ルルーシュは鼻を鳴らすと否定した。 「有り得ないな」 『……そうか、捕縛する気か』 ルルーシュの意図に気付いたC.C.は、納得しつつも剣呑な表情を浮かべると問う。 『その任に当たる者達は、一歩間違えれば全員死ぬ事になるぞ?』 「ギアス、か……」 『お前の時のように忘れさせられている可能性もあるがな』 自身の懸念する所を告げたC.C.に対して、ルルーシュは頭を振ると意地の悪そうな笑みを浮かべる 「手駒とするなら忘れさせるメリットが無い……あの男ならそう考える。だが、お前にギアスは効かないだろう?」 その問いには、流石のC.C.も苦笑した。 『やはりそう来たか。だが、私一人では無理だ』 「10秒程度動きを止めてやれば、お前でも可能だろう?」 『ほぅ。どうやって?』 ルルーシュはその問いに対しては何も答えなかった。ただ、口元を釣り上げるのみ。 (しかし、ルルーシュはまだ知らない。ロロとライの繋がりを。そして、ロロのギアスはライに封じられているという事も……) 一方、その仕草にどうやら策はあるようだと判断したC.C.は、それ以上の追求を控えた。 『まぁ、いい。それで? 万事上手くいったとして、その後はどうする?』 「今更だな。記憶を取り戻す以外に何をすると思ったんだ?」 ルルーシュが、さも当然とでも言わんばかりに胸を反らすと、C.C.は逆に哀れむかのような視線を送った。 『ほぅ、どのように取り戻す?』 「待て……俺の時のような事は出来ないのか?」 気になったルルーシュが怪訝な表情で問うと、C.C.は一転して愉快そうに微笑を浮かべる。 『さて、それはどのような事だ?』 「お、お前っ!!」 ルルーシュは狼狽した。 そんな彼を尻目にC.C.は妖艶な笑みを浮かべてみせる。 『フッ。何をそんなに焦っている? これだから童貞坊やは――』 「黙れ、魔女!! それよりも…どうなんだ?」 ルルーシュは一喝するが、その後に続いた言葉は何処か縋るかのような響きを含んでいた。 C.C.は暫し黙り込んだ後、視線を逸らすと言った。 『あれは私が持っていたお前の記憶を流し込んだに過ぎない』 「ライの記憶は?」 『あいつとはああいった接触は行っていないからな』 そこまで告げると遂に意を決したのか。C.C.はルルーシュに向き直ると――。 『持っていない』 何時になく真剣な眼差しで告げた。 自身の目論みが瓦解する音を聞いたルルーシュは呆然とする。 「ライを取り戻しても……記憶は取り戻せない?」 『……私の方でも方法は考える。だが……』 「覚悟は必要だと?」 『………………』 今度はC.C.が何も答えなかった。ルルーシュは唇を噛み締める。 静寂。 しかし、それを打破したのはルルーシュだった。 「そこにカレンは居るか?」 『隣の部屋で待機している』 「呼んでくれ」 その頼みに、C.C.は思わず剣呑な表情を浮かべた。 『告げる気か?』 「詳細は控えるが、カレンには知る権利がある」 『………………』 見つめ合う二人。先に口を開いたのはC.C.だった。 『……分かった』 諦めたのか納得したのかは定かでは無いが、C.C.は了承の言葉を紡ぐと人形をソファーに残し席を立つ。 暫しの間が空き、スピーカーが遠くの方で何事か話し合う二人の声を拾う。 それからまた間が空き、ルルーシュが黄色い人形に見飽きた頃、モニターには背後にカレンを従えたC.C.の姿が映った。 C.C.は画面の左端に座ると再び黄色い人形を抱き締める。 カレンは先程までC.C.が座っていた場所に腰掛けると、画面に映るルルーシュを見据えた。 『話は終わったの?』 「あぁ」 『用件は? 私もあなたに聞きたい事があるから手短にお願い』 「ライに関する事だろう? こちらの用件もそれだ」 『見つけたの!?』 カレンは身を乗り出すとモニターに詰め寄った。 すると、その逼迫(ひっぱく)した表情にルルーシュは及び腰になる。 「い、いや。まだだ……」 『……そう』 肩を落としたカレンはソファに座り直すと俯いた。 「済まない……」 ルルーシュの謝辞を聞き、カレンは俯いたまま口を開く。 『うぅん、私こそごめんなさい。探してくれてるのにね』 そう告げると顔を上げたカレンは精一杯の笑みを浮かべた。 『感謝してるわ……ありがとう』 突然の感謝の言葉。 ルルーシュは、予想だにしなかった事態に困惑しながらも胸を痛めた。最も、それを面に出すような事はしなかったが。 しかし、そのせいで話すべき事を失念してしまう。 ルルーシュが必死に思い起こそうとしていると――。 『私には何も無いのか?』 憮然とした態度でC.C.が口を開いた。 時間稼ぎなのか本心なのか分からないが、カレンの意識はC.C.に向く。 『あんたにも感謝してるわ、C.C.。ありがとう』 驚くべき事に、カレンはC.C.にも礼を述べた。 が、ルルーシュと同じく予想していなかったのか。C.C.はそれまでの態度を忘れてしまったのか瞳を丸くした。 しかし、その態度には流石にカレンの表情も曇る。 『何よ、その顔』 『……なに、意外だったのでな』 『前言撤回した方がいいかしら?』 『いや、感謝されるのは気分がいい』 C.C.はそう答えると僅かに口元を綻ばせた。 呆れたカレンが口を開こうとすると――。 「そろそろ良いか?」 考えが纏まったルルーシュが口を開いた。 ハッとなったカレンはモニターに向き直ると、ルルーシュの真剣な眼差しが彼女を出迎えた。 「ライに繋がる情報は、未だ見つかっていないのは事実だが………」 『言って、ルルーシュ。どんな些細な事でもいいの』 「ブリタニアに一人、妙な男が居る」 ルルーシュの発言を聞いたC.C.は気取られぬ程度に一人眉を顰める。 一方で、カレンは露骨に顔を顰めると問う。 『妙な男?』 「銀色の仮面を被った男だ」 『ゼロにそっくりだそうだ』 C.C.の補足にカレンは瞳を瞬かせた。 『名前は?』 『カリグラ……機密情報局長官、カリグラ。最も、名前かどうかは疑わしいがな……』 『カリグラ……』 視線を落とすと男の名前を呟くカレン。 ルルーシュはその姿に妙な胸騒ぎを覚えた。 「そいつが居るのはブリタニア本国だが。いいか、カレン。これだけは言っておくぞ?」 一旦会話を区切ると、ルルーシュは剣呑な表情を浮かべた。 『な、何よ?』 すると、困惑するカレンに向けてルルーシュは釘を刺す。 「絶対に独断専行するな」 しかし、カレンは一瞬呆気にとられた後、微苦笑を浮かべた。 『その男が居るのはブリタニア本国なんでしょ? 手が出せる訳――』 「カレン。約束してくれ」 言葉を遮ると何時に無く真剣な眼差しを向けるルルーシュ。 カレンは少々気圧されつつも、そんなルルーシュの態度が気になった。 『わ、分かったわよ。でも、どうして?』 カレンが問うと、彼女の疑問に答えたのはC.C.だった。 『こいつは心配しているのさ』 『心配?』 『何でも、相当に凶暴な奴らしい。こいつが密かにライでは無い事を祈る程だからな』 「C.C.!!」 『何だ? 事実だろう?』 「お前という奴は……」 ルルーシュは眉間に手を当て苦言を呈した。 その後、二人は普段と同じように犬も食わない口論を始めた。 そんな二人の言い争いを聞き流しながら、カレンはルルーシュより告げられた男の名を胸の内で反芻する。 ――カリグラ……機密情報局の……。 ライとのファーストコンタクトまで……後3日。 次話 ライカレ厨 43 *
https://w.atwiki.jp/dscodegeass/pages/50.html
開始前 魔神が生まれた日 偽りのクラスメイト その名はゼロ 黒の騎士団 コーネリアを撃て 奪われた仮面 正義とテロの狭間 奪われた仮面 シャーリーのおしごと ナリタ攻防戦 キョウトからの使者(罪と罰) 日本解放戦線の最期 喝采のマオ 囚われのナナリー 藤堂奪還作戦 騎士 枢木スザクに命じる 特区日本宣言 終局 ゲームオーバーになる選択肢について 開始前 プレイヤーデータの入力時、ゼロに「黒の騎士団への入団を希望しない」と答える(1周目のみ) 魔神が生まれた日 偽りのクラスメイト その名はゼロ 黒の騎士団 ナナリーの問いに対して「新しいお母様だよ」を選ぶ。「ブリタニアをぶっ潰す」だとセーフ(1周目~) コーネリアを撃て 奪われた仮面 猫を追いかける途中で会う生徒に「俺がゼロだ」とギアスをかける(1周目~) 正義とテロの狭間 奪われた仮面 シャーリーのおしごと ナリタ攻防戦 キョウトからの使者(罪と罰) 罪と罰ルートの追加パート参照 日本解放戦線の最期 喝采のマオ C.C.の行く先で「クロヴィスランド」を3つ目の選択肢に回す(1周目~) 囚われのナナリー 藤堂奪還作戦 騎士 枢木スザクに命じる カレンを止める際、2回目の選択肢までで右奥まで行かない(1周目~)(カレンがスザク殺害未遂で逮捕。ルルーシュも逮捕される)。 特区日本宣言 ユフィの呼びかけに応じず、会場に行かない(1周目のみ) 終局
https://w.atwiki.jp/lcss/pages/58.html
01→ 「で、マリーカ。ライ様と寝たの?」 「ぶっ!?」 マリーカがシャンパンを噴き出した音によって、周囲の人々から奇異な視線を向けられた。彼女を取り囲んでいるドレス姿の女性たちの一人からハンカチをもらい、マリーカは口を拭った。 王都ペンドラゴンのパーティー会場で、美しい音色を奏でるオーケストラが近くにいるテーブルに、ドレスを着た10人ほどの女性たちがいた。 その中心には一人だけ、赤と白で基調された軍服を纏った少女がいた。名をマリーカ・ソレイシィという。貴族や皇族が行き交う中、軍服のままで出席している彼女は、周囲に溶け込めず、多少の違和感が残る。 「ご、ごほっ…ちょ、ちょっと何てこと言うんですか!リーライナ先輩!」 「そうそう!私も気になってたんだよね~。整備室で堂々と抱き合ってたって聞いたけど」 「なっ!どこからそんな情報が!?…あ、あれはライ様がコクピットを降りたときに、気を失って、倒れこんできただけで…それ以上は…」 「それ『だけ』?…つまんなーい!マリーカ。そのまま、弱ってるライ様を美味しく食べちゃえばよかったのに、千万一隅のチャンスを逃したの!?」 「た、食べっ!?そっ、そんな破廉恥な、(羨ましいこと…)ライ様に出来ません!わ、私は2日間つきっきりで熱にうなされたライ様に…」 「2日!?」 「2日目の夜に目を覚まされて、ぎゅっと私の手を握って、優しく頭を撫でてくれて…」 「「「「「それで!?」」」」」 「『ありがとう』って笑顔で…」 頬を染めながら言うマリーカを見ながら、彼女の元同僚、ヴァルキリエ隊のメンバーが深いため息をついた。ここまで話を引っ張って置きながら、いつも通りのパターンに彼女たちは気落ちしてしまった。 「「「「「…はぁー」」」」」 マリーカは元同僚たちのリアクションの真意が見抜けず、あたふたしていた。そして、いつの間にかマリーカは、いつも通りのネガティブな発言をし始め、 「でも、ライ様はラウンズ様でありますし…私みたいな一士官が…」 青色のドレスを着たリーライナ・ヴェルモンはいきなりマリーカの肩を掴んだ。ビクッとマリーカは体を震わせた。 「ん~、あーっ!そんなこと言ったら駄目よマリーカ!ウチの後輩でも狙ってる子も多いし、カリーヌ皇女殿下を筆頭とする皇族も狙ってるっていう噂じゃない!」 「!?う、うそっ!カリーヌ様が…!」 「え?知らなかったの?アルメル」 「そ…それは、知ってますけど…でもっ」 「でも…じゃないのよ。マリーカ。結婚は別だけど、恋に貴族も平民も無いわ。好きな人は好きなんだもん。仕様が無いじゃない。恋心だけは本人の自由よ。だから、あきらめちゃだめ!わかった?マリーカ」 リーライナの激励に勇気づけられたマリーカは握り拳を作り、軍人らしい彼女の大きな声で返事をした。 「はっ、はい。私、頑張ります!」 「そうよ!それでこそ私の自慢の後輩!」 そう言ってリーライナがマリーカの肩をたたくと、他のヴァルキリエ隊のメンバーも彼女に微笑みかけた。 「ありがとうございます!リーライナ先輩!…それに皆、ありが…」 「アンタがくっつくって、わたし月給掛けてるんだから!」 「……え?」 リーライナはハッと口に手を当て、他のヴァルキリエ隊も何故だかマリーカから目を逸らしていた。不審に思ったマリーカはリーライナ先輩に問い詰めようとして、 「マリーカ?」 唐突に後ろから声がかかった。 「ひゃっ、ひゃい!な、なんでしょうか!ライ様」 話題の中心にいた男、ライ・アッシュフォードの声にマリーカは過剰反応をしてしまった。袖で口元を拭いながらライに向いた。ヴァルキリエ隊の面々は一歩足を引き、頭を下げようとしたが、 「今はパーティーだから、楽にしていいよ。それにヴァルキリエ隊の皆さんも」 『は、はい!』 緊張した大声に、周囲からまたもや視線を集めてしまった。ライはヴァルキリエ隊の人々に微笑みかけると、マリーカの目の前で、片目を瞑って手を合わせた。 「マリーカ。ごめん」 「え?」 「休暇が無くなっちゃった」 マリーカは驚いた。彼女はナイトオブツー、ライ・アッシュフォードの副官であり、この就任式の前は、ライと共に北アフリカ遠征から帰国してきたばかりだったのだ。休暇の時間を使って、彼女は長く空けていた部屋をどうしようかと模索していたのだが、その計画は、今の一言で無に消えた。 「シュナイゼル殿下と共に、EUに行くことになったんだ」 「…ということは」 「うん、今回はヴァルキリエ隊の皆さんと一緒に、参戦することになったから」 『え?本当ですか!?』 ヴァルキリエ隊のメンバーから声が上がった。彼女たちの表情に嬉しさが浮き上がっている。 「うん。後でブラッドリー卿から正式な報告があると思うけど、よろしくね。皆」 『は、はい!』 ヴァルキリエ隊の女性陣は即座に敬礼した。ドレス姿の彼女たちの敬礼する姿は、何とも奇妙だ。その姿を見たライは苦笑した。 「あと、マリーカ。報告書の件、マリーカには本当に感謝してる。だから、今日くらいはゆっくりしてくれ。これは命令だぞ?」 「い、イエス。マイロー…」 ライはマリーカの柔らかい唇にひと指し手を当てた。吸い込まれそうな蒼い瞳と、柔和な笑顔にマリーカは胸を高鳴らせた。 「はい、でいいんだよ?マリーカ」 ライも唇に人差し指を当てる。首を少し傾げ、銀色の髪を揺らしながらウインクをした。見たもの全てを虜にするような微笑みで、マリーカを気遣った。マリーカの顔に一気に血が上る。 「は、はいぃ…」 俯いてしまったマリーカに、ライはそっと彼女の栗色の髪を撫でた。少しずれていたマリーカの花飾りのヘアピンを整え、ライはヴァルキリエ隊に「マリーカをよろしく」と一礼すると、貴族たちの応対に戻っていった。 マリーカは顔を赤くしたまま、一言も先輩たちに話せない。 「平気であんなことをいつもしてくるんです…」と言いたかったが、舌が上手く回らない。というか、先ほどのやり取りがあまりにも恥ずかしくて、嬉しくて、ライの手の感触から夢心地に浸っていたのだ。 真紅のマントをなびかせる彼の後姿を、ヴァルキリエ隊のメンバーは羨望の眼差しで見つめていた。 「ライ様って素敵ね…近くで見ると本当に綺麗…」 「私、結構タイプかも…」 彼に魅了された者がまた一人… 「…アルメル?」 「いだっ!なんで足を踏んづけるんだい!?アーニャ!」 「……ライのばか」 午後の昼下がり、アッシュフォード学園の一室でルルーシュはパソコンを開いて、書き換えられた記憶との誤差を確かめるために、あらゆる情報を集めていた。 キーボードをたたき、ロロが写っている写真を閲覧していたが、ふと手が止まる。先日放送されたライの就任式が頭を過ぎり、思考が停止してしまった。 「ライ…」 単に気が合う友達だからではない。互いの過去を知り、苦しみを知り、偽りのない本当の自分をさらけ出せた唯一の友。彼と真の意味で親友であった記憶を思い出した。 ライが敵になった。 この事実が、彼の心に重くのしかかっていた。 就任式をもって公開されたライの功績は輝かしいものばかりだった。 わずか一年で9つの国家を支配下に置いただけではなく、没落貴族だったアッシュフォード家を公爵に押し上げ、今、この学園も大騒ぎだ。 ルルーシュは目元に手を当てた。昨日のバベルタワーの一件から緊張感が体から抜け切っていない。全身をリラックスさせ、椅子に深く腰掛けた。 「ライさんが、どうかしたの?」 そのとき、扉が開き、少年の声がルルーシュの耳に届いた。ルルーシュの体に再び緊張感が走った。 彼が心休まるはずの学園は、静寂たる戦場に成り果てていた。 素敵な『真実』をプレゼントする。 彼女はそう言った。 これが、嘘の平和から目を覚ましたルルーシュが見た現実だった。 「どうしたの?兄さん」 「…ロロか。いや、なんでもないんだ」 「なんでもないって顔じゃないよ」 「はは。やっぱりロロには分かってしまうか……いや、本当に大したことじゃないんだけどな」 ルルーシュはロロに優しく微笑みかけた。髪と額に手を当て、疲労しているというポーズをとりながら、指の間から弟の顔を見る。彼はロロの表情が一瞬変わったのを見逃さなかった。 昨夜、 リリーシャとルルーシュは中華連邦総領事館の地下ルートから抜け出て、リムジンに乗り込み、トウキョウ租界の都市高速を走っていた。 大きな車の中で、制服姿のリリーシャとルルーシュは向き合って座っていた。ルルーシュは、ヴァルハラの司令官が持っていた分厚い手帳を閉じた。カバンを隣に置いて、長い髪をヘアブラシで整えているリリーシャに話しかけた。 「俺に妹はいるが弟はいない。あいつは誰なんだ?」 リリーシャはルルーシュと目を合わせず、ヘアブラシを動かす手を止めなかった。だが、ルルーシュの問いにはすぐ答えた。 「貴方の弟、ロロ・ランペルージはギアスを持った暗殺者です」 「ギアスを?」 リリーシャはヘアブラシを鞄の上に置くと、髪を手にとって枝毛を確認していた。二人は視線を合わせることなく、話は続けられる。 「私のほうから数人調査員を送ったんですが、全員殺されました。それも貴方の身辺調査を担当した調査員ばかり…」 ヘアブラシを逆の手に持ち返ると、今度は反対側の髪を手入れし始めた。ルルーシュは彼女の態度に表情を変えることなく、リリーシャの言葉を待った。 「殺害時刻や状況から判断して、暗殺に特化したギアスだということは想像が付きました。そして、バベルタワーの件で、能力の性質、範囲も特定できましたよ」 ルルーシュはギアス、という言葉に思考を巡らせた。今までのことで、一つ思い当たることがあった。言葉を放とうとした時、微笑んでいたリリーシャの声にルルーシュは遮られた。 「気がつきませんでした?先輩の最後の一手…実は私のギアスで操っていたんですよ?」 予想外の事実に、ルルーシュは思わず声が出た。 「なに?では、あれは俺のミスではなく…」 その表情を見ていたリリーシャは目を細めたが、一瞬で笑顔を消した。 「…私のギアスは、対象者から一秒以上目を離していないと効果は失われません。あの時、私は先輩に気づかれることなく身体を支配していました。私はあの場所で先輩を捕まえるはずだった。 ……にも拘らず、私のギアスはいつの間にか解かれていたんです」 ルルーシュは思考を一旦停止し、リリーシャの顔を見た。その時、はじめて彼らは視線を交わった。 「あのナイトメアの瞬間移動…そして、お前が下した不可解な戦略…その情報から分析するに、ギアスの能力は24パターン予想される。その中で一番に考えられるのは…」 「ロロのギアスは、『人間の体感時間を止める』ギアス。最大範囲は直径約25,4メートル。停止時間は最大5秒。能力の強弱はコントロールできるようです」 「…ふん。ゼロを演じていただけのことはあるな」 「褒め言葉として、受け取っておきますね……それと、ルルーシュ先輩」 リリーシャはバッグに化粧箱を仕舞った。ルルーシュは彼女の顔が暗闇で見えなかったが、リリーシャが笑っていることだけは分かった。闇夜に照られるリリーシャの微笑みに、何か邪悪めいたものをルルーシュは感じた。 「気を付けてください。学園は今や、敵の巣窟ですから」 昨日のリリーシャとのやり取りがルルーシュの脳裏に浮かんだ。穏やかな瞳に奥に、溢れんばかりの敵意が秘められていた。 (こいつは、ナナリーの居場所を蹂躙した男…) そして、ロロもルルーシュに穏やかな表情を向けていたが、冷たい視線から暗殺者の顔が覗いていた。 (ルルーシュ。お前は記憶が戻ったのか?) ロロの脳裏には、昨夜のヴィレッタとの地下室での会話が浮かんだ。 「ギアスがばれた?」 「ええ。ルルーシュが、いえ、ゼロは僕のギアス能力に気付いている可能性があります」 「だが、お前がルルーシュに使ったのは紅蓮が現れたときの一度きりなんだろ?」 「でも、それならあの時のナイトメアの戦闘は説明が付きません。あれは明らかに僕のギアス能力を知った上での戦術でした。ヴィンセントの機動性がなければ、今頃僕は…」 「…分かった。ゼロがルルーシュではないのは確かだ。だが、バベルタワーの一件でゼロと接触し、何らかの手段で記憶を取り戻した可能性がある。それが確認でき次第、殺せ」 「Yes, my lord…」 ロロは兄を心配している表情を取り繕いながらも、殺意を秘めた視線で血の繋がらない兄を見据えた。ルルーシュはロロに微笑みながら、言葉をつづった。 「スザクもライも、世界で活躍して、賭けチェスなんかやってる俺は一体何をしていたんだって思ってね。 …バベルタワーの件で思い知ったよ。俺は弟すら守れない兄で、すまない。ロロ」 「そんなことない!頭を下げて兄さん! に、兄さんはすごい人だよ。兄さんは、いつか絶対にライさんやスザクさんを超えるんだから」 「…ありがとう。ロロ。嬉しいよ」 そういってルルーシュとロロは微笑い、兄は弟を抱きしめた。 不意に受けた抱擁に、ロロはぎこちなく受け入れた。妙な安心感が、彼の冷たい心の奥を、ゆっくりと溶かしていく。そんな感覚がロロの心を余計に揺らせた。いつの間にか、ルルーシュに対する警戒を解いてしまった。 そして、弟の視界の外で、ルルーシュは冷酷な瞳を宿らせていた。身も心も不快感と殺意に染められていたとしても、ルルーシュは「ロロの兄」を完璧に演じていた。 一見、仲の良い兄弟の会話に見えるが、裏では冷徹な命の駆け引きが行われていることを、誰も知らない。 「ただい………ま?」 リリーシャは部屋に入った途端、肩からかけていたカバンを落としてしまった。生き生きとしたヘンリエットを目にした。 「あら!リリーシャ!お帰りなさい!」 妙にハイテンションなヘンリエットに若干引きつつ、リリーシャは冷静に状況を聞いた。 「いや…あの、これは何?」 「何って、ライ様の写真に決まっているじゃありませんか!」 リリーシャは部屋を見回した。 ヘンリエットのベッドがある壁側から天井にかけて、ライの写真がところ狭しと張っていた。アシュフォード学園にいた頃の写真が大半であり、制服姿のライが多く、明らかに盗撮まがいの写真がちらほら見受けられる。ヘンリエットの机には、週刊誌や雑誌類が並んでいた。 (黒の騎士団の情報網より凄いかも…) 「聞きまして!?ライ様って今度の功績で公爵の爵位を授けられたとか。ライ様はわずか1年足らずでラウンズとなり、一族は公爵を授けられるなんて…これで正々堂々、父上に私の心を進言できますわ!」 「公爵!?…それはすごいわね」 リリーシャは既に情報をつかんでいたが、私は海外から帰国してきたばかりで、ブリタニアの情勢に疎いことになっている。彼女は、ヘンリエットの聞き手にまわり、驚くそぶりを見せた。 「ええ!今、我々の部活動はすさまじい勢いで活性化しておりますわ!次期ファンクラブ会長のこの私こそが!」 リリーシャはヘンリエットの優秀さは認めているのだが、これが無ければ、といつも思うのであった。 それもそのはず、彼女がなぜそこまで異性に熱を上げるのか理解できなかったからだ。軍人の家系で育った彼女は、理数的な思考が人一倍強く、幼いころから損得勘定と論理的な基準で物事を冷静に分析していた。そして、裏で『ゼロ』を演じる彼女は、組織の長として、その傾向が益々強くなっていた。 彼女が恋愛関係に疎い理由はそれだけではない。昔から頭が良く、何でも器用にこなせた彼女にとって、心を震わせる男性はいなかった。 彼女はまだ、本気の恋を知らない。 「これ、土産よ」 リリーシャは黒い包みに入った長方形の箱をヘンリエットに手渡した。彼女はそれを机の上で開けると、一本のワインが出てきた。 「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ?イタリアに行ってたの?」 「ええ」 リリーシャはバッグから数枚の紙が入ったファイルを取り出し、右手にはボールペンを持ってチェックを入れていく。ヘンリエットとは目を合わさずにB5の用紙に目を通していた。その姿を見たヘンリエットは小さくため息をついた。 「自分探しの旅もいいけど、ほどほどにしなさいよ……それに貴方、次は何所にいくつもり?」 ふと、リリーシャはペンを止めた。何事かとヘンリエットはリリーシャを見て、彼女はヘンリエットに柔らかく微笑んだ。 「中華連邦…かしら?」 彼女が持っているB5の用紙には、ノエルの汚い文字で『ここ重要!テストに出る!』と大きく書かれていたノートのコピーが写っていた。 翌日。 生徒会室は新たなる展開があった。 「彼女を生徒会の新メンバーに推薦したいんですが…」 「あ!その娘、もしかして!」 アッシュフォード学園の生徒会室には生徒会のメンバーの他に、一人の少女がいた。ルルーシュ・ランペルージは、驚いている他のメンバーに彼女を自己紹介させた。 黒に近いダークブルーの長髪に琥珀色の瞳、整った容姿に180cm弱の長身を持つ美少女だった。隣にいたルルーシュと並んでも背丈はほとんど変わらない。新品に近いアッシュフォード学園高等部の制服を着た少女は、上級生である生徒会のメンバーに挨拶した。 「初めまして。皆さん。高等部1年Aクラス、出席番号16番。リリーシャ・ゴットバルトです」 「ゴットバルト…?」 ミレイは首をかしげていると、ルルーシュはミレイに声をかけた。 「会長。俺たちは後数ヶ月で卒業ですよ。ルックスはもちろん、頭も切れるし、次期生徒会長候補がいるでしょう?」 (…ええ?そんな話は聞いてませんよ。先輩) (いいから俺に合わせろ…) リヴァル・カルデモンドとミレイ・アッシュフォードはルルーシュと一人の美少女を交互に見あわせて、ニヤニヤと笑っていた。 「…へえ、ルルーシュが女の子を連れてくるなんて、ねぇ?」 「ふーん…なんか仲良さげじゃない?二人とも」 「「な…っ!」」 会長の言葉に、ルルーシュとリリーシャは敏感に反応した。その二人の姿を、不審な表情でロロが見つめていた。だが、いきなりリリーシャと目が合い、彼女は微笑んだ。 「教室以外の場所で会うのは初めてね。よろしく。ロロ」 リリーシャは遠慮がちのロロの手を掴み、握手をした。リリーシャの笑顔を近くで見たロロは頬を染める。 「えっ…あっ、こ、こちらこそ」 「クラスメイトだろう?ロロ。なんで初対面みたいに畏まってるんだ?」 「あらー?まさか、兄弟そろってリリーシャちゃんが気になる?」 「「なっ!!」」 今度はルルーシュとロロが会長の言葉に反応した。 「リリーシャちゃんみたいな可愛い娘だったら、いつでも大歓迎だぜ!」 「嬉しいです。リヴァル先輩。ルルーシュ先輩と違って、とっても優しいですね」 「…お前、どこまで俺が嫌いなんだ?」 「あら?別にルルーシュ先輩のことは嫌ってはいませんよ。まあ、好きでもないですけど」 「…言いたいことはわかった」 ルルーシュとリリーシャが軽口を言い合う姿を見て、シャーリーはとてつもない危機感を抱いた。 まさに「女の勘」というやつである。 「オッケー!いいわよ。ルルーシュ直々の推薦なら異論なし!いいわね?皆」 「俺はいいよん」 「…僕は、兄さんがいいって言うなら…それにリリーシャさん、頭良いし」 「……ルルが言うなら」 生徒会の了承を得て、リリーシャはめでたく生徒会のメンバーとなった。リリーシャは皆に挨拶と握手をした。洗練された彼女の振る舞いに、ルルーシュを除くメンバーは彼女に好印象を持った。 「またもや、ビッグニュースがあるのよ!」 そして、ミレイは親指を立てたまま、生徒会のメンバーに声高らかに発表した。リヴァルやシャーリーはその報告に心から喜んだ。ルルーシュやロロ、リリーシャもその知らせに笑顔を浮かべる。 皆、様々な思惑を持ったまま… 「本日を持って、アッシュフォード学園に復学することになりました。枢木スザクです」 次話 POPPO 41 *
https://w.atwiki.jp/rurusyufo4/pages/60.html
_,.. -―‐ ―‐- ..,_ ,. '´ ` 、 ,.イr―‐ ヽ ヽ / ヽ、 ヽ. ヽ. ∨ ,.' ヽ. ヽ 、 '., '.,. ∨ ,.' / \ ヾ ..,_` ..,_ '. '. ', ,.イ .,' ! ,i 、 ` 、ヽ  ̄、¨¨ .i i '. _ ノ .i , ,i. !ヽ ヽ .! 、` 、 ヽ l ! ! '. ´ . .! i. ,'.l ! ,人ヾ、ー'ヾi-ム.,_\ マ 、 !. l. !. '、 ! l i! i. イニニヾ、ム. iニニ`¨ヾ、ヽ! .!. !ヽ 、 l. l. i.i ! ニニニニヽニγ⌒ヽ .l. l、 l ` l '..! ',. l γ⌒ヽニニニニ{、 ノ i ! ト.} .! ! !. ム! {、 ノニニニニニ¨´ .,' i. l/ ! l. ヾ `¨´  ̄ ̄ / / i!| l l i ヽ.ム r‐ 、-、_,. イ ./ イ ∧ ! l i i! .! .i ヾ、 r'´ ヽ! ゝ' ./´ィ ,' i ヽ .! l∧ '. ', ヽ、 〈 _,.z=ム-‐=ニ´‐_,' / ,' ! .! l / ヘ '. '. `ヾ,.イ=‐'' ¨.ム-‐=ニ7,.'! ./i. ,' ./ !i ! ヽ ヾ、i ! ,{!'´,..ィ=´マ ヾ 、 /´ /i´ i!.!/! .!.! .l ヘ Уノイ ∨ ハ マ !、i! ! /!'/i! i. i ! ≪シャルロット=デュノア≫ 親愛度 15 Strength 2 戦力 450 Perception 8 次の成長まで 99 Endurance 2 得意武器 ライフル系列 Charisma 3 所有武器 オートマチックインスライフル(中距離:戦力+150) Intelligence 10 Agility 2 Luck 9 所持スキル ★Science5 研究活動の最大成果50。専門分野なら+10 Pickpocket3 戦闘時、敵戦力-200。また、イベント時に特殊選択が発生する。 Demolition Expert4 防衛戦闘時、戦力+400。敵戦力-300 特性 ①エネルギーの専門家 研究所にて、兵器関係の研究が可能。 ②元インスティチュート 特別な計画や行動が選択可能になる。 ③悪運 戦闘敗北時、30%の確率で全員の重傷判定を無効化する。 ≪作業適正≫ 農業× 建築× 補修整備○ 治安× 探索× 教育△ 備考 ドラムリン・ダイナーに隠れ住んでいた元インスティチュート科学者。元の住民は死亡済みだったらしい。 悪人という訳ではないが兎に角生き汚い性格をしており、ルルーシュに取り入る為に日々頑張っているし、他の組織も利用価値があるなら渡りをつけたいとも思ってる。 ルルーシュを取り巻く女性の中では珍しく、恋愛や好奇心ではなく打算から成る好意を持っているキャラ。 専攻はエネルギー分野。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/3841.html
登録日:2012/04/27 (金) 20 35 31 更新日:2022/02/23 Wed 13 25 08 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 LV70 SRW アークセイバー カッコイイ ジェラウド ジェラウド・ガルス・バンテール スパロボ スパロボZ スーパーロボット大戦 ディアムド ナイトオブナイツ ネタバレ項目 バンプレストオリジナル バンプレール ヒゲとキズ取ったら若作り 共感出来る騎士 愛すべき騎士 旦那 石井康嗣 第2次スパロボZ 聖インサラウム王国 金剛石頭 騎士の中の騎士 我こそはジェラウド・ガルス・バンテール、インサラウムの騎士! CV 石井康嗣 搭乗機 ディアムド BGM 天の金剛 年齢 35歳 ジェラウド・ガルス・バンテールとは第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇に登場するアークセイバーのナンバー1=ナイトオブナイツ(騎士の中の騎士)である。 概要 貯えた顎髭と両頬に走る刃傷が特徴的な精悍な武人。 礼節、教養、武芸の全てにおいて優れた能力を持ち、インサラウム史上最強との呼び声も高い。 ちなみに彼のみに見られるミドルネーム『ガルス』とは インサラウム聖王国の伝統ある御前試合の優勝者にのみ名乗ることを許される 名誉ある称号(チャンプといったところか。ネオジオンのMSは関係ない)で、 彼はその御前試合で三連覇を成し遂げている。 その実力はZEXISの中でも歴戦の猛者であるマクロス・クォーター艦長ジェフリー・ワイルダーに 『気迫だけならあのガイオウに匹敵する』とまで評されるほど。 その強さはシナリオの設定のみにとどまらず、極やガード等の大ボス級のスキルを持ち、初登場時のレベルはなんと70(敵として初めて登場した15話で敵の平均が大体20レベル後半)、高い技量数値と再攻撃により、リアル系なら例え運動性フル改造でも不安が拭えない。 ジェラウドが登場する時点で脱力持ちが少ないことも強敵としての印象を引き出している。 エースボーナスは気力130以上の時にターン開始時『直感』がかかるというものだが、不幸中の幸い、実際はその状態で交戦することはない。 (この内容はデータ解析によってわかったものである) 底力を持っていないのがせめてもの救いか。 ただし『努力』をかけて撃墜すれば飛躍的なレベルアップが見込める。 初登場時は機体が指揮官用量産機のディム・リーなので、火力が低いぶん、まだある程度は耐えられる。しかし本来の搭乗機であるディアムドに乗って現れた時の脅威はこの比ではない。 【ディアムド】 ナイト・オブ・ナイツの専用機であり、アークセイバー最強の機動兵器。本編ではジェラウドが駆るが、 彼の専用機というわけではなく、歴代のナイトオブナイツ達がその称号と共に引き継いできた機体である。 この機体は聖王機に次いで古い歴史を持つ。聖王機は王国最強の戦力であるが、同時に王が前線に立つことは即ち王国滅亡の危機を意味する。そのため、事実上この機体がインサラウム最強の戦力として、技術発展に伴い強化されてきた。 現在の機体は「ディアムドVer.MO」。次元力を動力源とするDエクストラクターも搭載している。 暗灰色のボディには名の由来でもあるダイアモンドを思わせる鉱物結晶がちりばめられ、武装は右手に保持した「星槍ゲイボルグ」のみ。ゲイボルグはビーム砲『ロック・バスター』(岩男じゃないよ)と穂先からビームの刃を発生させての刺突のモードを使い分けることが可能で、これ一本であらゆる戦局に対応できる強力な複合武器である。 小細工は一切無く、機体のポテンシャルにナイトオブナイツの技量が加わることで生まれる、高い地力が最大の武器という 質実剛健に洗練された渋いコンセプトは武人の愛機に相応しい。 さらに必殺技・『セントール・スプリント』使用時には背部ユニットを展開し人馬一体を体現するかのようなセントール(ケンタウロス)形態に変形する。騎士とは本来馬に乗った戦士を指し、ゲイボルグも馬上槍の形状を模しているので、この技を使う前にアタリをつけたプレイヤーもいるかもしれない。 この形態を取る際には騎士らしく頭部のバイザーを下ろすのだが、聖王機が最強の攻撃を繰り出す際にマスクを展開して素顔を露出するのとは対照的な演出である。 【-砕け得ぬもの-】 組織内では重鎮の立場が枷となり、また忠義ゆえに宰相の専横やその傀儡となった皇子を止められずにいた。 しかし、同時にウェインやマルグリットといった次世代の騎士達にはその思いを肯定する助言を与え、自身も国家のため最前線で戦い続けた。 その中で己の迷いを超え、スフィアの力を完全に発動したクロウ=リ・ブラスタと雌雄を決するべく決闘に臨むも敗北。 重傷を負いながらもパレスに帰還し、最期の力を振り絞り胸の丈を主君と部下に伝える。 左頬の傷はガイオウにつけられたが、反対側は敗北し妻子を失った戒めのために己でつけたものであり、 どこまでも皇子に付き従いその資質を買っていた理由は、ガイオウ襲撃後誰もが絶望に沈む中で、 彼だけがジェラウドの妻子の死に泣いてくれたからであった。 そしてユーサーには優しさと力で再世を成し遂げる鼓舞を、ウェインにはナイト・オブ・ナイツの称号を譲り王国を守る使命を託して絶命した。 アークセイバー最強の騎士の死は、インサラウムにとって大きな痛手となったが、同時にユーサー・ウェインの奮起を促し、間接的にではあるがアンブローンの心境にも大きな変化を与えるなど、強く影響を残した。 砕け得ぬ物=ジ・アンブレイカブル とはクロウのぶれない心だけを指したタイトルではなかったのであった・・・ 【関連人物】 ユーサー・インサラウム 仕える主君。 ジェラウドに祖国再世に必要なものを説かれ、民のために全てを捧げることを決意。名君としての器量を開花させていく。 ジェラウドによって成長した人物その① ウェイン・リブテール 『旦那』と慕われていたが、問題児ゆえに愛の鞭を振るう機会も多かった。決闘に赴くジェラウドに 帰ってきたら稽古をつけてくれと頼んでいたが、その約束は叶うことなく・・・ 死亡フラグ立てたとか言わない ジェラウドによって成長した人物その② マルグリット・ピステール 同僚。 パールネイルに搭載されたDエクストラクター不調のきっかけを彼女の心にあると見抜き、アークセイバーとは己の信ずるものに殉じる騎士と説いた。 彼女にアークセイバーを離脱するきっかけを与えた。 クロウ・ブルースト 侵略戦争という汚辱に屈すること無く信念を貫く姿に嫉妬される。 スフィアの力に目覚めたクロウの力を受け、互いに好敵手として認め合い、譲れぬ想いを懸けた決闘を繰り広げた。 決闘に勝ったクロウは、敗北し、去っていったジェラウドに賞賛の言葉を贈った。 【余談】 再世篇ではコードギアスR2参戦に伴い、当然の如くブリタニアで最強で1番な騎士も強敵として自軍と剣を交える事になるのだが、それより先にLv.75のジェラウドが搭乗する本機と戦っている経験上、感覚が麻痺して全く脅威に感じないという事態が起こることも・・・設定もちょっと被ってるし(当然ギアスが先) ナイト・オブ・ワンの名誉のためにも記しておくが、彼は決して弱くはない。ただディアムドが強すぎたのだ・・・ ネタとしての余談 殿下関連の台詞がある CV 石井康嗣氏 最強であることが強調されるキャラ造形 しかし重鎮の立場ゆえおいそれと動けない等、 去年(2011年)から始まった某海賊戦隊に出てくる いかつい参謀長を連想させる要素がけっこう見受けられる。 ちなみに、その仕えているバカ皇子(CVだけだが)はZEXISに所属しているゲーマーである。 我が追記・修正は、アニヲタと共に!! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 3次で序盤イドム相手にした時、「ほんとジェラウド卿が底力持ってたら詰んでた」って思った。 -- 名無しさん (2015-07-18 20 00 00) 騎士の長としては絶望総代より遥かに格上だよな。 -- 名無しさん (2016-07-19 14 11 25) 贅沢言えばもっと重厚なビジュアルにしてほしかったな。典型的な「イケメンにヒゲパーツつけてオッサン」な絵なもので。 -- 名無しさん (2016-07-19 15 01 39) この人の性格的に、底力と精神耐性、持っててもおかしくない。とはいえ付けたら困るのだが・・・。 -- 名無しさん (2016-12-11 23 47 47) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/dscodegeass/pages/13.html
ゼロ/ルルーシュ(+C.C.) カレン おうぎ 玉城 黒の騎士団幹部(杉山、井上、南、吉田) パーソナルキャラ 四聖剣(朝比奈、仙波、千葉、卜部) 藤堂 スザク ユーフェミア ダールトン、ギルフォード コーネリア ジェレミア 名前 レベル HP 近距離 遠距離 装甲 運動性 運初期⇒最大値 初期機体 強制乗継 呼び方 ゼロ/ルルーシュ 1 99 12 15 8 4 8⇒25 SZ TYPE-LorSZ電子戦型 無頼TYPE-Z↓ガウェイン ゼロ、ルルーシュ、シーツー カレン 1 134 20 16 13 8 4⇒30 GL TYPE-K (紅蓮弐式) カレン、グラスゴーの女 おうぎ 1 113 16 16 10 6 8⇒20 サザーランド (無頼) おうぎ、おうぎさん 玉城 1 106 14 14 9 4 12⇒60 サザーランド (無頼) たまき 杉山 1 99 16 15 8 6 4⇒35 サザーランド (無頼) すぎやま 井上 1 85 14 14 6 7 5⇒30 サザーランド (無頼) いのうえ 南 1 113 14 16 10 3 2⇒30 サザーランド (無頼) みなみ 吉田 1 99 18 13 8 4 4⇒30 サザーランド (無頼) よしだ パーソナルキャラ 1 141 22 22 14 7 5⇒? 無頼or以前の周回の機体 ― ピーワン、ピーイチ 1 113 20 20 10 10 5⇒? 朝比奈 15 925 71 72 40 20 6⇒30 月下 ― あさひな 仙波 15 953 64 61 44 17 4⇒25 月下 ― せんば、じじい、じいさん 千葉 15 918 58 58 39 35 6⇒40 月下 ― ちば 卜部 15 869 74 60 32 18 2⇒30 月下 ― うらべ、とべ 藤堂 25 1509 94 90 62 31 4⇒30 月下改 ― とうどう、きょうしろう スザク 35 2324 164 123 117 45 5⇒40 ランスロット ― スザク ユーフェミア 15 890 52 53 35 18 16⇒16 GS TYPE-E ― ユーフェミア、ユフィ ダールトン 30 1780 135 133 70 35 4⇒30 グロースター士官型 ― ダールトン、アンドレ ギルフォード 30 1759 134 135 67 38 6⇒30 グロースター士官型 ― ギルフォード コーネリア 30 1766 139 136 68 40 6⇒30 GS TYPE-C ― コーネリア ジェレミア 30 1808 137 137 74 39 1⇒10 サザーランドorSZ TYPE-J ― ジェレミア、オレンジ ※数字は加入時におけるパラメータ ※()で括られてる機体は1周目では強制乗換。2周目以降、乗るか乗らないかを選択出来る。 攻略本より運転載。ただピザで運+2か最大値表示かどちらか間違ってる可能性大、おうぎさんがラッキーピザ7枚完食。ユフィがラッキーピザを10枚食べたので上昇しなくても食べてるようです。自分でメモするか、セーブデータをPCなどで覗くしか確認方法は無いようだ。 各能力値はピザによってHP+1500、他+100(50枚分)まで強化できる。 ゼロ/ルルーシュ(+C.C.) 一応主役。最終局面ではガウェイン1機で戦う事も多く、鍛えないと泣きを見る。頑張って育てよう。 能力的には遠距離が伸びやすいが、ガウェインのスキル1や援護攻撃は近接攻撃。微妙に噛み合わない。 「パワフルピザ」を与えよう。敵が多い時はハドロン砲でブイブイ言わせるのも手。 ガウェインはヒット数が少なく、DGが不足しがち。DGチャージを積極的に使うといい。 1周目はともかく2周目では選択肢次第でSZ電子戦型に乗れる上、ガウェインもナリタ直後に出てくるので楽。 彼だけは2周目以降もガウェインに強制乗り換えするが、ガウェインは最強KMFの一角なので無問題。 C.C.と一緒に乗ってると、能力値が上がる。 最低クラスから最強クラスの能力値になる。C.C.恐るべし HPはパイロット能力+(レベル×3÷2+1)×7(端数は切り捨て) 近距離・遠距離・装甲はパイロット能力×1.5+レベル/2(端数は切り捨て) 運動性はパイロット能力×1.5+レベル/10(端数は切り捨て) カレン 黒の騎士団のエースパイロット。おっぱい。 最初から最後まで強制出撃が多く、意識しなくてもレベルが上がっていく。 乗機も中盤で紅蓮弐式が無償で手に入るため、最後まで主戦力として活躍可能。 そのためGL TYPE-Kは改造せず、紅蓮弐式に乗り換えるまでは我慢するのも手。 2周目以降だと紅蓮弐式に乗せない事も出来るが、常識的に考えて、紅蓮弐式に乗せた方が得だろう。 能力的には下っ端黒の騎士団と同程度(最低ランク)だが、 出撃回数が多いのとマシな機体が入る分、ストーリー攻略では必然と主力となる。 レベル99になるには約454万の経験値が必要 おうぎ 正しくは扇ですが何故か平仮名。多分フォントサイズのせいか千草さんとイチャイチャしてた報い。 こいつも強制出撃が多く、育てておいて損はない。 ボス敵とぶつかる事が複数ある。機体もしっかり鍛えておこう。 全ての能力の上昇値が高い為、レベルが上がれば最高クラスの能力になる。 3週目以降では、ステージ1から乗ってくるサザーランドをいきなりグロースター最終型に改造すると、 本編でのヘタレっぷりが一変、圧倒的な強さを発揮する。 玉城 原作だと、一番最初にやられていつも生き残っている最強の戦士。 ナリタで一人でつっぱしって、パーティから離脱するキャラ 能力は他の騎士団同様最低クラスだが、運の初期値は12と高め。 ラッキーピザを30回(最高)まで与えられるので、クリティカルになりやすい ギャンブル性が高いキャラクターとしてデザインされているが、ピザ30枚与えるのが大変。 イメージ的に、無頼で十分 黒の騎士団幹部(杉山、井上、南、吉田) 特に強制出撃とかも無いので、好みで運用していけば良いと思う。 1周目ではナリタ前に無頼へ強制乗換する為、サザーランドから改造するのはlせいぜい1段階程度に留めておこう。 能力も最低クラス、序盤で月下ぐらいまで育てとけばもう必要ない 井上、杉山、南、吉田、P1のうち3人しか戦闘に参加させる機会が無いので、 何周しても残りの2人はレベル1のまま放置できる。 週を跨げばサザーランド・無頼に乗り換えでき、チャート埋めに便利。 パーソナルキャラ 中盤で仲間になる自分自身。でもストーリー上は空気。 近距離タイプ(?)、遠距離タイプ(?)、HP装甲タイプ、運動性タイプが居る。 性別や名前はゲームスタート時のゼロとの会話で決まるので覚えておこう。 最初に性別、ブリタニア人か日本人かを決める選択肢が出てくるが、ステータスには変化が無い。 外見は本体の背景色に関わっている模様。(青、赤、緑の三色) 気に入ったキャラが出るまでやり直すのも手かも。 こいつの真価は2周目以降、機体の改造を引き継ぐ唯一のキャラである事。 その辺を考えて機体を改造した方が良いだろう。紅蓮弐式が良いかも。 出来れば紅蓮弐式改かグロースター最終型に乗せたいが、どちらも近距離スキルが中心なので遠距離タイプだったら微妙に泣ける。 遠距離タイプなら、無頼重武装型がしっくり来るだろう。 ちなみに1周目では無頼に乗ってくるが、2周目以降はサザーランドに乗り換えられる。 ソフト2本とDS2体があれば通信で量産出来るが、そこまでやらなくても普通にクリア出来る。 レベル99になるには約314万の経験値が必要 四聖剣(朝比奈、仙波、千葉、卜部) 加入時期は遅めだがレベルが高めで、最初に乗ってるのも月下なので即戦力になる。 騎士団幹部と同じく好みで使い分けるのが良いと思う。 改造するなら、イメージ的には月下改などが妥当。 強化パーツ3(6週で約50個)は大量に入手できるので、すぐに強化できる 朝比奈・千葉には高性能無頼を与えてもいい。 能力は朝比奈が最強(運動性以外は扇と同じ上昇率) 千葉は運動性の上昇率がダントツなので、この二人をメインに使っていこう 仙波の能力は平均的、黒の騎士団より若干高い 卜部は格闘のみ上昇率が良い 藤堂 四聖剣以上に参入が遅いがレベルが高い上、月下改に乗ってるので十分実用に耐えうる。 選択肢次第で自決してしまう。特に戦力が足りない1周目は注意。 藤堂の自決に関してはFAQ#藤堂が自決するを参照。 能力的には仙波と同程度だが、初期機体が良い分使いやすい スザク 2周目以降、選択肢次第で仲間になる。 ギアスを使って仲間にすると、イベントで1人で戦う事が多くなる。 最終戦では能力値の高さと、ランスロットの性能も重なって最強クラスのキャラとして役立ってくれるはず。 ユーフェミアとの戦いを許可しないとキレて襲ってくるので、ちゃんと戦うのを許可しよう。 加入がとてつもなく遅いのがネック。 レベル99になるには約454万の経験値が必要 ユーフェミア 2周目以降、選択肢次第で仲間になる。 乗ってるのはスキルが弱い専用機。 とにかく弱いので、ラスボス戦で使用するにはユーフェミアへの愛が必要不可欠。 V.V.によってギアスユーザーとなっており、敵を行動不能にさせるスキル3は強力だが使い所が難しい。 あくまで援護用&アイテム要員と割り切った方が良いかも。 加入時期に比べて参入レベルが低いため、使うなら多少レベル上げした方がいいかも。 能力地は最低クラス(黒の騎士団と同レベル) ダールトン、ギルフォード 2周目以降、選択肢次第で仲間になる。 2人ともレベルと能力値が高いので即戦力になる。 グロースター士官型に乗ってくるので、GS強化パーツBを使って最終型にすればラスボス相手でも十分主力になれる。 コーネリア 3周目以降、選択肢次第で仲間になる。 仲間になる時期が早い割りに、レベルと初期機体が強い。 そのままでも十分強いが、GS強化パーツBを引き継いで、 仲間になってすぐにグロースター最終型にすると、鬼のような強さを発揮してくれる。 彼女を入れておくとイベントが起きる事もあるので使ってみるのも良い。 ジェレミア 3周目以降、最終話直前で仲間になる。ちなみに改造状態。 「オレンジ」とか「おはようございました」とか、援護のバリエーションがぶっ飛んでいて楽しめる。 ついでに最終話でしか使えない割りに、ただのサザーランドに乗ってくる。 強化しないとあまり役立たないが、初期レベルが高いので強化すれば役立つ。 GS強化パーツA2個とGS強化パーツB1個でグロースター最終型に乗せればラスボス相手にも戦力になる。 おそらく、2回目に仲間にするときはサザーランドじゃなくてSZ TYPE-Jに乗ってくる。 でもその場合、グロースターに出来ずヘボイ一点突破型にしか出来ない。 ちなみに、彼のハンカチーフはオレンジ色。 ついでに(ハンカチの)フレグランスもオレンジ。
https://w.atwiki.jp/saikyouman/pages/514.html
【作品名】ジョジョの奇妙な冒険 【ジャンル】漫画 【備考】スタンドは幽霊を攻撃することが出来る。 物体をすり抜けて干渉可能(ただし、あまり厚い壁はすり抜けられない。 最低でも腕はすり抜け可能。よくて自分の身長分が限界と思われる) 【備考2】スタンドとは使い手の生命エネルギーが形をとったもの。一般人には見えない。 【備考3】スタンドはスタンドでしか倒せない。 (上の設定から、同様の力や霊力などがあればそれは可能とする) スタンドがダメージを受ければ本体も同様に傷付く。逆も然り。 【名前】DIO 【属性・職業】吸血鬼/スタンド使い 【大きさ】 等身大 【攻撃力】吸血鬼の素の力はパンチで石造りの壁に直径5mほどのクレーター作り、家屋を倒壊させる。 成人男性を投げつけて、その男性の腕が当たった四人の人間のうち三人に直撃し、ひとりは頭蓋骨が 水平に真っ二つ、二人は上半身がちぎれとび、投げられた人間の靴が当たったもう一人は腕を骨折した。 人間に触わってほとんど力を入れなくても頭蓋骨を貫通し、数秒で精気を吸い取る。 数秒でゾンビとなりディオの下僕となる。 気化冷凍法:触れた相手の水分を気化させて凍結させる技。 殴れば手が、蹴れば足が凍結する。一秒程度触れれば頭を残し相手の全身を凍結可能。 凍結した生物の強度は極端に脆くなり(氷より脆いくらい)1m弱の高さから落下しただけでバラバラになる。 空裂眼刺驚:目から自分の体液を物凄い圧力で噴射する 人間の両腕と吸血鬼二体貫通後、直径1m程度の石柱を綺麗に切断。 スタンド:上記の空条承太郎のスタープラチナのラッシュと相殺して競り勝つ。パンチ力も同等。 【防御力】槍で手を串刺しにされたり、ナイフを胸に突き立てられてもされても何も感じない。 岩を砕くツェペリのパンチを手のひらで受け止める。 剣で頭から胴の真ん中まで真っ二つに切られても戦闘可能。 頭部に弾丸を撃ち込まれても数秒で完治、炎に焼かれながらでも再生しつつ戦闘続行。 直径5m前後の塔をへし折る威力の敵の飛び道具を手や足で楽に弾ける。 11個ほどの手榴弾の爆発でバラバラになっても再生可能。 【素早さ】 豹の速さで移動できる(時速60km前後) 自在に飛行することができる(速度は明示されていないが走るのと同程度と推測) 第6部の時点でスタンドのスピードの速度が無限大設定のメイド・イン・ヘブンに反応できるので 主人公である全盛期の第3部でも無限速反応、かつ戦闘速度も無限速であるスタープラチナと互角以上に戦える 【特殊能力】一瞬で天井に吸い付ける。足を壁に刺して垂直に歩ける。 精気を吸い取り人間をゾンビにする。骨からでもゾンビを生み出せる。 スタンド:ザ・ワールド(世界) 射程距離10m 9秒間時を止める事が出来る。 ただし、他の時間停止能力者の停止時間内では2秒ほどしか動けない。 【長所】吸血鬼化による超身体能力と時止め能力。 【短所】日光で灰になる。 【戦法】承太郎と同じ。見た目血液が通っていそうな動物なら「時止め→気化冷凍法→無駄無駄→バラバラ」 vol.4参戦 vol.4 84 :格無しさん[sage] 投稿日:2012/07/16(月) 19 49 24.87 ID ApGFUfH8 DIO 考察 同じ無限速反応のルルーシュから下がっていく ×ルルーシュ(スパロボZ) ギアス負け ○申公豹 凍結勝ち ○燃燈道人 凍結勝ち ○仮面ライダーカブト 時止め→内部破壊勝ち ○刹那・F・セイエイwithダブルオークアンタ 時止め→内部破壊勝ち ×イタリア 大きさ負け ○不動遊星withDホイール 時止め→凍結勝ち ×デルタスター・ウルトラマン すり抜け範囲的に倒しきれない 惑星破壊負け ×獅子王凱withジェネシック・ガオガイガー 近づく前に光にされ負け ×武藤遊戯(闇遊戯) 近づく前に攻撃され負け ○紅麗 凍結勝ち △神凪厳馬 周囲の炎を突破できない わけ ○星矢 ダイアモンドダストとかで凍結ほとんどしてないから凍らないと思うけどテンプレに書かれてないので凍結勝ち ○黒崎一護 凍結勝ち ○ウルキオラ・シファー 凍結勝ち ×キラービー(八尾化) すり抜け範囲的に倒しきれない 尾獣玉負け ○花菱烈火 凍結勝ち ○葵 凍結勝ち ルルーシュ(スパロボZ)>DIO>申公豹 大きい奴に不利だし総当たりしたらさがるなこれは 85 :格無しさん[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 13 05 35.42 ID Kr5GjQlS [1/2] 84 せっちゃんの開始距離は18m+延長したライザーソードの長さ(1万㎞)だぞ 86 :格無しさん[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 16 34 32.06 ID Tzi9bKE3 [1/2] 85 せっちゃんで誰だよって3分くらい悩んだけど 刹那のことか 1万kmはなれるならライザーソード振り下ろされたら巻き込まれ負ける 3連敗の後に4連勝してないので 武藤遊戯>DIO>紅麗 に修正 指摘はありがたいけどキャラを愛称で呼ばれるとファン以外はわからないから、ちょっとでいいので気をつけてくれると大変ありがたい 88 :格無しさん[sage] 投稿日:2012/07/17(火) 21 48 21.57 ID Kr5GjQlS [2/2] 86 それはすまんかったww考察乙です。常時能力持ち多いんですなあ。 90 :格無しさん[sage] 投稿日:2012/07/18(水) 15 39 50.82 ID sR3zcr9h [1/2] 84 若干修正 ×神凪厳馬 周囲の炎で空間ごと燃やされて負け 上記の修正により 武藤遊戯=神凪厳馬>DIO>空条承太郎>紅麗>星矢 へ修正
https://w.atwiki.jp/srwz2nd2/pages/74.html
※編集する際、個人的な感情で必要以上にパイロットやユニットのプラス・マイナス面ばかりを強調する等の偏った編集は控え、中立の視点から見るよう注意を御願いします。 ※闘争心や連続行動といった技能は、どのユニットでも有効で取り分け強化された機体なら有効なのは当たり前の事なので、このページのパイロット共通の項でまとめてあります。MAP兵器持ちなどの特別有効度の高いユニットだけに提案の記述を御願いします。 ※引継ぎの無い一周目・全滅プレイ無しを想定した内容になっています。大量のPPや資金が必要になる運用は、その旨を必ず併記の上、ユニットの個別ページに記述してください。 全体考察 パイロット共通 ユニット共通 改造・育成方針 乗り換え可能型ユニット運用 パイロット固定型ユニット運用 全体考察 パイロット共通 ステータス強化はPP効率があまり良くないので、余裕がでるまではスキル取得や地形適応上昇を優先するのがセオリー。 今作はスキル枠の増加やスキルの統廃合などで、キャラの育成の自由度が大幅に増加。 優先してPPを稼がせたいキャラには、PP倍増アイテム(シルバーエンブレムやランカのディスク)を装備させよう。 技量は再攻撃やブロッキングなどの発動に関わるので、これらを運用するキャラは技量をPPで底上げするのも悪くない。 連続行動と闘争心の組み合わせは今作でも効果的。これにSPゲットを加えれば毎ターン精神コマンドを使用できる。 ただしSPゲットは毎ターン敵を倒す事が前提なので、敵味方の数・強さで効率が変動する。継戦能力が高い事が前提。 熱気バサラの歌で開幕気力上げが可能な今作では、闘争心よりも気力+ボーナスの方が最終的にはお得かもしれない。 また、余程PPが余っている時に限るが、気合などSP45以下の気力上昇系コマンドを覚えるキャラの場合、闘争心よりSPアップ9の方がお特かつ技能枠の節約になる。 SP回復が習得可能になったので、PPに余裕があるならぜひ習得させたい。 過去作品であるような、熱血や覚醒などをかけて放置する→SPが全回復したらボスキャラを殴る。という戦い方ができる。 SP回復は習得に320PP、SPゲットは250PPもかかる。今作では熱血を覚えるのがストーリー中盤以降、そして大抵のステージボスは主力が囲んで総攻撃すればほぼ1~2ターンで倒せてしまうことを考慮すると、ボス戦で必要になるのは必中とひらめき(不屈)だけ。熱血(魂)分を考慮したとしても、主力級に何人か付けておけば他は援護攻撃などのスキルを優先した方がいいケースが多い。 祝福や応援が使える後衛に付けるのが最も相性がいいが、低コストの精神コマンドを持つアタッカーにつけるのも悪くない。 個性的な内容のエースボーナスが多いが、こだわりがなければ自軍全体にプラスの効果があるユニットに優先して取得させたい。 候補 竹尾ワッ太(社長の効果2倍)、柿小路梅麻呂(毎シナリオ強化パーツ入手)、破嵐万丈(毎シナリオ資金入手) アイアンエンブレムの取得条件がエース20名なので、とりあえず序盤のキャラを優先してエースにするのもあり。 育成する機体のカスタムボーナスと搭乗者のエースボーナスを事前にチェックしておくのが吉。 特に移動やEN関連はボーナスで得られる場合が多いため、最終的にダッシュやEセーブはやや過剰となることがある。 単体でのダメージを稼ぎたいなら再攻撃がオススメ。前作より敵技量が低下しているため、使い勝手が改善されている。 ただし、ザコならともかく、ボス格の敵に対して技量+20はやはりテコ入れなしでは難しい数字。 また、弾やENの消費が激しくなることにも注意が必要。 ボス・ザコ問わず援護攻撃は安定していて、あると便利。連携攻撃も手軽に火力を補助できる。 「HP~以下で撤退」という敵はデフォで援護攻撃を所持している味方機と隣接して撤退HPギリギリから強力武器で攻撃すればそれだけで案外落せる。 特に「援護のダメージ増加」というABを所持しているフェイ、ギミー、フィアナは状況は限られるが倍率1.5倍(フィアナはさらに恋愛補正)がつくので習得推奨。 ダリーもABでダメージが増加するが、1.1倍と微々たるものなので前述の3人程必須ではない。 援護攻撃があると撃墜数を稼ぐのが楽になるので、ABを早めに取得したい場合も習得させるといい。 火力の低い機体に乗ったサポート役のPP稼ぎの補助にも使える。 ユニット共通 資金が少ない間はお気に入りの機体を決め、ルート上で同行することが多い機体を優先的に改造すると良い。 強制出撃のあるユニット・隠し要素の条件に関わるユニットなどは、メインで使わない場合でも多少の改造はしておこう。 戦艦は狙われやすく雑魚の集中攻撃を受けると1ターンで沈むこともあるので、装甲とHPを少し改造しておくと安定感が増す。 カスタムボーナスは機体ごとの差が激しい。かかる資金も莫大なので、必要だと思う機体以外は必要な能力だけ上げるといい。 例 メタス 特殊能力『補給装置』を得る、ソルグラヴィオン 自軍フェイズ開始時、自分及び隣接する味方機体のEN10%回復。 バリア持ちのユニットにバリア・アーマーの消費ENゼロを選択させると『ダメージを受け続けてガス欠になる』という心配がなくなる。 戦艦に上記を選択するとなかなかダメージを受けなくなり、大量の敵に囲まれても生存率が上がる。 戦略を考える上で、サイズ差補正や地形補正による命中回避補正は意外とバカにならない。 地形適応B以下だと目に見えて性能が落ちる。EN節約で飛行ユニットを降ろすならランドモジュールを出来る限りつけてあげよう。 地形適応の改善は限定的な強化につながるが、モジュール系パーツには限りがある。また、パイロット側も強化しなければならない点に注意。 小型を狙う時に発生する命中補正は、直撃やサイズ差補正無視では無くならない。 フル改造の自由選択ボーナスは、悩むなら「移動力+1」か「射程+1」が安定。燃費の悪いユニットには「EN+10%」もいい。 能力上昇系は元値が高い方が良い。ユニットの長所を伸ばしたい時に選択しよう。 モジュール系は数が少ないので、地形適応Sも地味だがオススメ。宇宙適応Bのユニットや、『移動力にも射程にも不満がない』というユニットは地形適応Sの優先度が高い。 雑魚敵がいることが多いのは陸、終盤のボスは宇宙なのでどちらかを。地上マップの多さや、最終マップが月面+敵の大半が地上にいることを考えると、陸の方が長く活躍できる。苦手地形が2種以上ある機体(ATやビッグ・オーやダイ・ガードなど)は素直にアダプターを付けた方がいい。 改造・育成方針 序盤は照準の育成が重要。この数値が低いと不安な命中率でプレイすることとなる。毎ターン集中などを使うのももったいないので5段階程度まで上げてしまおう。 メイン武器の使用回数を増やす改造・育成はリアル・スーパー問わず有用なので行うべき。 EN制武器がメインの場合はENを5段階程度まで改造してEセーブ習得を目指す。 Eセーブは消費が減るだけで確実に攻撃回数が増えるわけではない。バリアや飛行でENを使う機体は注意。 弾数制武器がメインの場合は、Bセーブを取得を目指す。CBで弾数を増やせるユニットは、必要ならフル改造も視野に入れる。 Bセーブは元の弾数が奇数の場合、端数切り捨てとなる。弾数1の場合は増えないので注意。 リアル系なら運動性を優先。序盤は改造段階が低くても、集中やパーツで補えば避けられる様になる。 後半は敵の命中率が上がってくるため、資金の余裕を見て装甲やHPにも改造を施していく。 それでも心許ないと思うなら、防御系スキルを習得して生存率を底上げする。 スーパー系なら、HPと装甲を平行して改造していく。 本作では底力の補正が馬鹿にならないので、発動条件を緩和する上でHPの改造はしておきたい。 鉄壁やガードなどダメージ軽減能力が優秀なユニットは、HPより装甲を優先した改造の方が効率的。 照準も5段階ぐらい改造しておけば雑魚敵相手に集中・必中を使用せずにすむので便利。 攻撃力の強化は、後半に進むにつれ硬い雑魚が増えてくるので重要度が増してくる。 武器の攻撃力が大体7000を超える辺りから、ゲーム後半hardにおいて一撃で倒し切れる敵の範囲が大きく広がる。 特定条件下で攻撃力が上昇するABもあるので、効率を求めるスタイルならばこれらもうまく利用していきたい。 改造だけでは強化が追い付かない機体も多い。そういう時こそ強化パーツをうまく使っていこう。 乗り換え可能型ユニット運用 富野ガンダム系作品(Ζガンダム/逆襲のシャア/∀ガンダム) ユニット運用 パイロット育成 新機動戦記ガンダムW ユニット運用 パイロット育成 機動新世紀ガンダムX ユニット運用 パイロット育成 創聖のアクエリオン ユニット運用 パイロット育成 ※これら作品の登場機体は、同作品内ならパイロットの乗り換えが可能。 内容増大による混乱を避けるため、パイロットとユニットで記述を分けています。 パイロット固定型ユニット運用 無敵ロボシリーズ 宇宙大帝ゴッドシグマ 宇宙戦士バルディオス 太陽の使者 鉄人28号 六神合体ゴッドマーズ 戦闘メカ ザブングル 装甲騎兵ボトムズ 超時空世紀オーガス 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 機動戦士ガンダム00 ダンクーガ系ロボット 真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日 真マジンガー 衝撃!Z編 地球防衛企業ダイ・ガード OVERMAN キングゲイナー THEビッグオー 超重神グラヴィオンツヴァイ コードギアス 反逆のルルーシュ マクロス7 マクロスF 天元突破グレンラガン 交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい バンプレストオリジナル